秋限定!生筋子でいくらのしょうゆ漬けをつくってみた
2016年8月31日 20:49
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去年の夏、札幌にきてから感動したことのひとつに「鮭の遡上を見たこと」がありました。
力尽きそうになりながら必死に川を上ってくる鮭たち。こんなになってまで、どうしてこんな山奥に上ってくるのか。
流れに逆らいながら命をつなごうとする鮭の姿に、まさに生命の神秘を感じました。
その感動冷めやらぬ帰り道、ふと思いついてスーパーに寄ったのです。
「いまなら新鮮な筋子が出ているはずだ!」と。
…いやいや、あの感動に偽りはないのですが、なんといっても私は大の魚卵好きなのです。いくら、とびっこ、からすみ、かずのこ、キャビア・・・。あのぷちぷち感と潮の香りがたまりません。
その日、さっそくクックパッドを頼りにしょうゆ漬けにしたあの味が忘れられない。(鮭さん、ごめんなさい)
そして今年。魚屋さんの前で見つけてしまったのです。今シーズンの生筋子。
もう、それしか目に入らず夢中で手をのばしていました。
それがこれ。
ああ、もうこのお姿から美しい。
こんなまるまるとしたイクラがついている生筋子、北海道以外では見たことないです。これこそ北海道の秋の醍醐味なんですね。
さっそく、ぬるま湯で塩水を作って浸します。
そして餅焼き網。去年イクラをほぐすためだけに100円ショップで買ったもの。
ほんとはバドミントンラケットのガットの部分がしなりがあって取れやすいと聞いたのですが、100円ショップだと2本一組だし、やりにくいったらなさそうなのでこれにしました。
北海道に来るまでは、まさか自分の手でイクラをほぐすことがあるなんて思ってもみなかったですが、やってみると意外とうまくいくものです。ぽろぽろとぬるま湯の中に落ちたものを、何回かすすいで皮などを取り除きます。
クックパッド先生にしたがってお酒とみりんと昆布醤油を1:1:1入れた漬けダレをつくり、ほぐしたイクラを投入。
入れたばかりのイクラは、なんだかしなびてていつも不安になるんですよね~。
でもご安心を。一晩冷蔵庫で寝ていただいたら、こんなにぱんぱんに。
なんてつやつや光って美しいんでしょう。誇張表現でなく、ほんとに宝石みたいなんです。
もう、これを見ていたらすっかり我を忘れて、ころんころんにはじけるイクラをごはんの上に…
これはもう、言葉を失うくらい美しくて、しばらくみとれてしまいました。
ひとつひとつが磨き抜かれた琥珀のようにキラキラと輝いて、ごはんの白さがいっそうその色の美しさを引き立てているんです。
さっそく、北海道名産の「山わさびのしょうゆ漬け」をのせていただきます。いくらと合うんですよね~。これ。
「!!!」
ひとくち口に入れたとたん、悶絶。おいしい。おいしすぎる!
声にならない声を発しつつ、あっという間に完食しました。
北海道ってほんとに豊かな土地ですよね。これから新蕎麦が出てきたり、世界唯一のシシャモがのぼってきたり、おいしいものの宝庫。
今の時期、北海道に住んでいない方はほんとにかわいそうなのではないかと、本気で心配してしまうほどです。
さて、あと何回イクラのしょうゆ漬けが食べられるでしょうか。
ちなみに今シーズンもう3回漬けましたが、これからも楽しみです!