【登別温泉】炎の儀式「地獄の谷の鬼花火」20周年!9月25日フィナーレへ

2025年9月23日 11:00 71 Views
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サツッター編集部

登別市の夏を彩る名物「地獄の谷の鬼花火」は、2025年で20周年を迎えます。6月からスタートし、9月は毎週木曜日に開催されてきましたが、9月25日(木)にいよいよフィナーレを迎えます。

登別温泉の守り神である「湯鬼神(ゆきじん)」が掲げる高さ8メートルの火柱は、訪れる人々の厄を焼き払うとされ、2006年の誕生以来、夏の風物詩として親しまれてきました。今年からは初めて有料制を導入し、安全対策をさらに強化するとともに、未来へ続く持続可能な形を目指しています。

鬼花火の始まりとこだわり

「地獄の谷の鬼花火」が始まったのは2006年。当時、登別温泉街では8月下旬の「登別地獄まつり」まで大きな催しがなく、夏の閑散期を埋める企画として誕生しました。静岡の手筒花火を参考に、地獄谷のすり鉢形状を活かして迫力のある演出を実現。国立公園内での開催にあたり、自然保護官や警察と数ヶ月にわたり協議を重ねて許可を得ました。

安全面への配慮も徹底しています。筒にはプラスチック製の取っ手を取り付けて距離を確保し、衣装には不燃素材を使用。鬼面にはトランシーバーを仕込み、緻密に設計された仕組みのもとで演出が行われています。

左から登別国際観光コンベンション協会 まつりイベント実行委員長の大宮さん、姫子さん、最年少湯鬼神の千葉さん

若き湯鬼神と地域の絆

今年は最年少となる23歳の千葉創太さんが湯鬼神として登場。幼い頃から観客として鬼花火を見続けてきた彼にとって、地元企業への就職をきっかけに夢が実現しました。これまで最年少は33歳であり、世代交代が進みにくい中での参加は、新しい担い手を呼び込む象徴的な出来事となっています。

本番前、やる気に満ちた表情の千葉さん

また、演者だけでなく、警備や交通整理を担う30〜40人もすべてボランティア。市職員や宿泊施設の従業員、地元企業関係者、市議会議員など、多様な人々の協力により支えられています。人と人とのつながりが原動力となり、地域の情熱によって続けられている催しです。

地獄の谷の鬼花火 開催概要

期間2025年6月1日(日)~9月25日(木)※特定日のみ開催
開催日【6月】2日、5日、9日、12日、16日、19日、23日、26日、30日(※月・木)
【7月】3日、10日、17日、24日、31日(木)
【9月】4日、11日、18日、25日(木)
会場登別地獄谷展望台
時間20:00~(約20分)
開場19:00~
収容1,000名
料金大人500円(税込)※小学生以下無料
入場券①WEB販売 ②窓口販売(登別国際観光コンベンション協会/現金のみ)
販売開催日当日15:00から完売まで、または19:30まで

※本記事は2025年9月10日時点の情報です。最新情報は登別国際観光コンベンション協会のウェブサイトをご確認ください。

サツッター編集部のひとりごと

20周年を迎える「地獄の谷の鬼花火」。地域の人々の情熱と協力が支えるからこそ続いてきたイベントだと感じます。9月25日のフィナーレ、炎と迫力の夜を見届けに行ってみませんか? あぁ…登別温泉、行きたいなぁ。(コメント:編集部 SHIHO)

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