「あの人気店!苫小牧の“マルトマ食堂”さんでマルトマ丼を食べてみた」- マスオ。の、リアル孤独のグルメシリーズ!Vol.5 -
「苫小牧の人気店!“マルトマ食堂”さんでマルトマ丼を食べてみた」- マスオ。の、リアル孤独のグルメシリーズ!Vol.5 -
北の大地、北海道を一人で旅して歩く、孤独の旅好きライターマスオ。今日もまた北の大地 北海道で、とびきりおいしいグルメに出会いました!
土曜日の早朝7時、苫小牧。食べる場所がない!
現在時刻は午前7時。気温は-14℃。苫小牧を訪れたはいいが、あまりにも寒すぎる。
こんな時は、ひとまず落ち着こう。どこか開いているお店で温かいものを食べたい。コンビニで何か買って車の中で食べようかとも思ったが、それでは味気ない。そうだ、苫小牧での朝ご飯と言えば三星さんに行けばいいじゃないか。
しかし、いくつかの店舗を回ったが、午前7時となるとさすがの三星さんもまだ開いていない。これはもう仕方のないことだからコンビニで我慢することにしよう…そう心に決めてコンビニの駐車場に車を止めたが、本当に開いている店はないのか? 最後の検索を実行した。
常識を超えた価格と内容!「マルトマ食堂」さんで朝ご飯。
やはり、こんな朝早くに開いている店などないか…そう諦めかけていた時、現在営業中のお店が1件ヒットした。あの人気店「マルトマ食堂」さんだ。行ったことはないが、知名度は全国区。頻繁にメディアでも紹介されている有名店であるからこそ、私の中では選択肢から外れていた。しかし、いまのこの状況で周辺を調べてもその他に開いているお店はない!となれば、これはマルトマ食堂さんへ行けというお告げなのだと理解した。
情報によれば、元々は地元の漁師さんや卸売市場で働く方々のための食堂だという話だが、今では観光客を中心に一般のお客さんでにぎわっているお店だという。早朝5時から営業しているらしいが、開店から行列がすごいと書いているから、これから行ったとしても入れないかもしれないな。という半ば諦め気味な気持ちで向かった。
現地に着くと、建物の前には誰も並んでいない。というより、人影すら感じられない。本当に今日は営業しているのか?と不安に思いながらも、駐車場に車を止めた。
すると、建物の中から人が出てきて、マルトマ食堂さんの外観を写真に収めているではないか。きっと、食べ終わった人たちだな。これはちょうどいいタイミングだ。
マルトマ食堂さんは苫小牧市公設地方卸売市場内にあるため、卸売市場の建物の中に入口がある。行列がないと入りづらい雰囲気もあるが、そんなことなど関係ない。今の私はマルトマ食堂さんを目の前にして、新鮮な海鮮を欲しているのだから。
扉を開けると、店内はほぼ満席。こちらへどうぞと案内され、コロナ対策で仕切られたテーブルに着席。お世辞にもキレイとも広いとも居心地がいいとも言い難い環境だが、ここの食堂の役割を分かっているから理解できる。
メニューはいろいろあって悩む。ホッキカレーが有名だが、今の気分はカレーではない。海鮮だ。よし、決めた。マルトマ丼だ。値段は¥1500だが、どんなものが出てくるか楽しみだ。
それともう一品気になったものがある。春にしんの煮つけ1キレ¥300→¥80という驚きの値段。煮つけ好きとしては見過ごせない。
驚きの安さ! 春にしんの煮つけが80円でこのクオリティ!
「春にしんの煮つけください」とお願いすると「しっぽの部分とお腹の部分どちらがいいですか?」と聞かれた。何が違うのか分からないので「なにが違うんですか?」と素直に質問すると「白子が好きな方は絶対お腹がおすすめです」とのこと。なるほど、白子があるかないかの違いというわけか。それなら、ありを選ぼう。「春にしんの煮つけ、お腹の部分でお願いします。」
しかし、店内の壁や天井にまでびっちりと敷き詰められるように貼ってある有名人のサイン色紙は圧巻だ。誰が来ているとかは特に興味がないのだが、それだけの人気店だということが伺える。あんな人やこんな人も来ているのかぁ~。へぇ~。と思いながら水を口にしていると、春にしんの煮つけ(お腹)がやってきた。
にしんは小骨が多く食べにくいのだが、甘辛くしっかり煮つけられている春にしんは小骨も難なく食べることができる。白子もコクがありうまい。この一切れで朝から元気をもらえそうだ。これ本当に¥80なの?全くもって信じられない価格だ。何ならもう一切れくらい欲しくなる。
しかし、向かいの人が食べているホッキカレー、めちゃくちゃうまそうだな。やっぱりホッキカレーにすればよかったか…いや、心はブレないぞ。私はマルトマ丼だ。
新鮮な刺身が山盛り!常軌を逸するマルトマ丼。
お客さんが多いためか、注文してから20分ほど待っただろうか。念願のマルトマ丼が運ばれてきた。
おいおいおい、これ本当に¥1500なの?さっきの春にしんの煮つけの値段にも驚いたが、こっちはもっとすごい。5種類の新鮮な刺身が丼を埋め尽くし、さらに折り重なるように盛られている。しかも、北寄貝は殻付きで。
甘えびなんて数が多すぎて食べるのが大変だよ。食べても食べても減らない甘えびたち。海の食材たちよ、本当にありがとう。感謝の気持ちを込めて頂いているから、いい子にして待っているんだぞ。
北寄の刺身も味が濃くてうまい。ホッキの水揚げ高日本一の苫小牧に来たと感じる。
十分すぎるほどの刺身を堪能し、みそ汁で口をスッキリさせて完食。
恐るべしマルトマ丼。ごちそうさまでした。
マルトマ食堂さん、美味しいマルトマ丼をありがとう。
そして、早朝のごはん難民になりかけた私を助けてくれてありがとう。
またきます。
マルトマ食堂
〒053-0012 北海道苫小牧市汐見町1丁目1−13 苫小牧市公設地方卸売市場
0144-36-2023
TV東京の人気ドラマ『孤独のグルメ』を愛するライターマスオ。が、リスペクトを込めて五郎さんの気分で北海道のグルメ店を食べ歩く!マスオ。のリアル孤独のグルメシリーズ!前回までの記事を読む