「早い安い美味い!苫小牧の食堂 “大勝”さんでからあげ定食を食べてみた」- マスオ。の、リアル孤独のグルメシリーズ!Vol.8 -
北海道を歩き回る、孤独の旅好きライターマスオ。のリアル孤独のシリーズ第8弾!苫小牧にはまだまだ美味しいグルメがたくさんあるようで…
前から気になっていた国道36号線沿いの食堂
国道36号線を札幌から苫小牧方面に向かって走り、苫小牧市街地に入る直前にある食堂「大勝」さん。なぜだが、通るたびに目に入っていて、いつか行ってみようと思いながらもタイミングが合わず通過ばかりしていたのだが、いよいよその時がやってきた。17時を過ぎ、あたりは薄暗く、天候も雪交じりの雨風が強く吹いており、早めに食事を済ませておきたいタイミングで大勝の近くにいた。私の頭の中は大勝一択。
入口にかかる暖簾がいい味を出しているじゃないか。よし、行くぞ。
速い!安い!うまい!ボリューム満点!
先客は一名いたが、見るからに通い慣れているようだ。ここの味を分かっているからこそ通っているというオーラが出ており、新参者の私に背中で語っているように見える。
店内は昔から営業している雰囲気があり、どことなく薄暗い。静かな店内に、テレビの音が響いていた。メニューはたくさんの種類があり、いかにも食堂といった感じで選ぶのが楽しい。からあげにするか、とんかつにするか…こういうところのカレーも美味いんだよな。え? 鰻まであるのか。
悩む。こんなに種類が多いと悩むじゃないか。いまの私の胃袋はいったい何を求めているのか…。肉か魚かだと、肉。揚げ物がいいな。となると、からあげか、とんかつか。からあげか…とんかつか。からあげか、とんかつか…
「すいません、からあげ定食ください。」
おじちゃんとおばちゃん、きっとご夫婦だと思うが、2人で切り盛りされているようだ。
どんなからあげ定食なのか、楽しみで仕方がない。
待っている間にテレビを見ていたわけだが、東日本大震災に関する内容だった。その話に入り込んでしまい、心がグッときてしまい、涙と鼻水が止まらない。テーブルに置いてあるティッシュで拭っていると、おばちゃんがからあげ定食を運んできてくれた。
注文してから出てくるまでが早くて驚いた。
おいおいおい。これ絶対うまいぞ。しかも、このボリュームで750円なの!?
カラッと系の大ぶりなからあげが5~6個に、手作りだと分かるきんぴら、てんこ盛りの白米、体が温まりそうなみそ汁。そして懐かしさを感じる付け合わせのオレンジがいい味出してる。
からあげを一口噛めば、カリッ!と音がして、中から肉汁が吹き出す。やけどに注意だが、箸が止まらない。これはうまい。揚げ物だが、重たい感じは一切なく、軽く食べられる。白米も粒が立っていてめちゃくちゃうまいぞ。白米だけでも満足するレベルだ。
勢いよく食べすぎると喉を詰まらせてしまう。みそ汁でひと息。入っているのは油揚げと小松菜? ホっとする味だ。そしてきんぴらでお口直し。全部うまい。きんぴらで白米もススム。
ボリューム満点で大満足。最後に、オレンジ色の漬物でお口をさっぱりさせて完食。
ごちそうさまでした。
大勝さん、美味しいからあげ定食をありがとう。
またきます。
大勝
苫小牧市拓勇西町7-14
TV東京の人気ドラマ『孤独のグルメ』を愛するライターマスオ。が、リスペクトを込めて五郎さんの気分で北海道のグルメ店を食べ歩く!マスオ。のリアル孤独のグルメシリーズ!前回までの記事を読む