住宅街に潜んだ人気蕎麦店「空のかおり」で十割そば食べてきた

2023年7月24日 11:30 16,622 Views
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札幌生まれ札幌育ち多分このまま札幌骨埋め

一番好きな麺類は「蕎麦」の9進法と申します。若い頃からこう言うと「カッコつけてる」という輩がいましたが、どこがカッコつけているのかと。ファルファッレとかフォーって言い出したらコジラせてるかもしれないですが、蕎麦なんて日本人の基本のキだと思っています。

住宅街の中の目立たない店舗

手打ち十割そば居酒 空のかおり 

札幌市厚別区厚別東4条6丁目3-1
営業時間 11:30~19:30(月・火休)
URL https://www.soranokaori.com/

今年で4周年を迎えたこちらのお店。ずっと行きたかったのですが、どうも予約で混んでいるという情報が多く敬遠してきたものの、この度タイミング良く近くに寄った際に試しにお店の方に聞いてみたら「座れますよ」と。昼飯で予約ってあまり性に合わないんですよね。1人最低3千円以上落とす食事ならまだしも、蕎麦食うのに予約ってね。
小川沿いの小規模戸建て住宅街にあります。近隣の大きめの道路沿いに看板もないので、まさにココを目指さないとたどり着けない立地です。

メニューは絞りに絞っているスタイルで鴨南や天せいろみたいのは無し
昼訪問なので手を付けなかったものの、蕎麦呑みスタイルには柔軟な対応があるようで興味津々
そば粉の風味が楽しめる煎餅的なお菓子

メニューはとってもシンプル。種類を増やさないことにより少人数で対応できるようにしているようです。ちらっと周囲をみたら来客のほとんどが「空のかおりセット」をオーダしている模様でした。個人的に蕎麦をたぐる時にサラダもケーキも珈琲も要らなかったので、十割もりそば大盛りを。入店のタイミングでは、粗挽き蕎麦との「合盛り」は売り切れだったのでそれはまた次回の楽しみに。
提供待ちの間のちょっとしたおやつとして、蕎麦風味のある素朴なお菓子が提供されるのがちょっとうれしい心遣い。これけっこう美味しいです。

十割もりそば¥790+大盛り¥220
整った細切りでバリ好み
十割ならではの風味しっかり。これは旨い蕎麦だわ
食べ終わりを見計らって蕎麦湯を出してくれるのも良店の証

落語家5代目柳家小さんの「時そば」の台詞で「蕎麦は細せぇとこが値打ちだ」ってのがありますが、概ね賛成です。もちろんウドンじゃねぇかっていうぶっとい田舎蕎麦にも良さがあるものの、やはり、すっと揃った細切りをずずっといくところが蕎麦の醍醐味ではないでしょうか。
十割にコダワリすぎるとどうしても麺の一体感に相当な技量がいますし、食べる際にぶつぶつ切れてしまうなどの難点があるものの見事にクリア。というより、かなり美しい麺でした。つゆも相当に出汁をおごっている味わいでかなり上等。なるほどこれは人気店になるわけだ。蕎麦湯はとろみたっぷりの濃厚タイプ。しかもそば猪口と別に器を持ってきてくれているところからも、残ったそばつゆで割ってではなく「蕎麦湯オンリーで味わって」スタイル。僕の基準ですが、蕎麦とほぼ一緒に蕎麦湯を提供するお店はなにかと雑です。こちらのお店のように、満席で忙しいにも関わらず、食べ終わりを見計らって熱い蕎麦湯をサーブしてくれるお店は信頼度が高い!

結論:「良店は立地条件不問」の典型

空のかおりさん、本当にこじんまりとした川沿い住宅街の戸建て2階を店舗にしているお店にも関わらず、数台の駐車場の空きを待っている車がぐるぐる付近を周回しているほどの繁盛店でした。今の時代、美味しいお店ならば噂や情報をもとにいくらでも集客できるという典型のようなお店。そして、それに見合う美味しい蕎麦を提供してくれることを確認!ご馳走様でした。

Web業務、もう嫌だ。大丈夫、シュシュがいます。
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食べ呑み・外遊び・エンタメが生き甲斐の札幌人

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