ザ・町の蕎麦屋「季のした」で手打ち蕎麦を食べてみた

2023年2月25日 11:00 1,540 Views
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札幌生まれ札幌育ち多分このまま札幌骨埋め

食べ物のジャンルで外せないものの1つ「麺類」。とは言え色々ありますよね。ラーメン、パスタ、うどん、蕎麦、焼きそば、その他もろもろ。さらにはモノによっては冷・温の違いまであるのだから嗜好はそれぞれ。どうしても1択しなきゃならないならば「蕎麦、そして冷」の9進法と申します。

さて昨今いろいろな蕎麦屋さんがあります。いいんですよ?デザイナーズマンションくらいスタイリッシュなインテリアで、なぜかジャズが流れている蕎麦屋も。否定していません。ただ、自分としてはこういうちょっとした路面店で席も店員さんも少なくチマっとやっている“町の蕎麦屋さん”って、記憶の原風景というか「あ、入ってみよ」的な吸引力があります。

「季のした」

住所札幌市白石区南郷通7丁目南6-21
営業時間11:30~14:30 17:00~22:00(火休)
東西線南郷7丁目4番出口からすぐ。この画像に店が写っているくらい近いです。
水源地通り沿い。有名パン屋「どんぐり本店」さんの斜向いあたりです。
ご主人1人で手が回る範囲のこじんまりした店舗です

冷か温か。蕎麦の好みも人それぞれ

季節は北海道の真冬です。さて昼飯に入った蕎麦屋で皆さんならどうするでしょうか。湯気の上がるエビ天蕎麦?鴨南蛮?いやいやどうしても自分の場合、蕎麦自体はコシが損なわれない冷タイプが好きなんですよ。でも正直ぬくもりも欲っしている自分もいたりして...

基本、メニューは「冷たい蕎麦」しか見ません。
あれ?グランドメニューとは別の、おすすめ妥協案の提示が。

冷と温の折衷案!それはそれでいける

昨今ラーメン界でも“つけ麺”的なネーミングで冷たい麺と熱いつけ汁の組合せが人気ですよね。でも個人的記憶では元祖は蕎麦界の「鴨せいろ」的なメニューだと思っています。どっちつかずでどうかなぁ~との思いがあってあまり経験がなかったのですが、寒さとオススメにつられてオーダーしたのがコレ。
「鶏きのこせいろ 麺大盛」¥1,160

湯気たつお椀があるだけで有り難くなる季節
手打ちならではの不揃いながらも汁なし単体でも成立する蕎麦の旨さがありました

うどん粉2:そば粉8の所謂「二八蕎麦」。あ、すみません。“うどん粉”は要するに古い言い方の“小麦粉”なのですが、落語好きの自分は5代目柳家小さんが「時そば」で使っていた言い回しを真似しています。それこそ好みなのですが、「十割そば」「田舎そば」「更科」など蕎麦にも種類がある中で、基本の“き”が二八ではないかと思っています。これでツラっと美味しい蕎麦を出してくれるのは嬉しい限り。つけ汁にたっぷり入ったキノコも蕎麦との相性バッチリ。

結論:地元にあってほしい平場の蕎麦屋さん

「まず何もつけずに食べて下さい」「塩で食べてみて下さい」
という具合にコダワリの強いお蕎麦屋さんは、それはそれで良いのかも知れませんが、蕎麦は本来、気軽な大衆食で居て欲しいと思っています。そういう意味で本当に「昼どうする?蕎麦とかは?」の感じでささっと入ったとしても十分に美味しいランチ蕎麦を済ませられて満足の一軒でした。

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