ガッツリ系の蕎麦!?「おにそば豚退治」で豚もり冷を食べてみた
真冬であろうが「蕎麦は冷たいのを手繰る主義」の9進法と申します。(特例:凍えた時のカレー南蛮と大好きな緑のたぬき)札幌における、いわゆるオフィス街と呼ばれる大通公園・札幌駅間って、案外蕎麦屋さんが少ないと思うんです。確かにアピアB1「遊鶴」さん、敷島ビルB1・エスタ10F「霧の下」さんなど人気店はあるものの、ここで触れたいのは“昼休みにリーマンが行く蕎麦屋”です。
「おにそば 豚退治」
札幌市中央区北一条西7-1-5-23 あおいビル 1F
営業時間 11:00〜15:30、17:00〜20:30 (日休)
持論:蕎麦屋は地ベタにあるのが良い
思い浮かべて下さい。お蕎麦屋さんって、細い階段でビル地下に入っていくイメージあります?ホテル最上階で食べるイメージあります?僕が一番しっくりするのは平屋の郊外店や雑居ビル1Fです。そんな個人的偏見からも好みなお店です。
なるほど。さては店名の由来は店主か?
店内はオーソドックスなカウンター席がベースになっているものの、ちょっとだけテーブル席や変則の壁カウンター席があり、雑居ビルの空きスペに強引に肩を入れて出店した感があって味があります。
そして厨房に棲んでいたのが鬼でした。
白髪鬼と呼ばれていてもおかしくない圧を感じる店主さん。ただ、何度か通っている僕は知っています。風貌とはかけ離れた心遣いと柔らかい声で接客してくれるという、ギャップ萌えタイプの鬼だということを。
「つゆ、濃かったら言ってくださいねー」しまいにゃ退店時にはこっちがリーマン丸出しなので「午後からも頑張って。いってらしゃい」などの声かけまでしてくれます。
実食。退治にかかります。
蕎麦は繊細さの向こうを張った打撃系の太麺で、つゆはデフォでラー油が入ったオラオラ系で、具材は甘辛味付けの豚肉というウォーリアー系。つまり「昼は軽く蕎麦でも」ってテンションで行くお店ではないです。なにせ自分は怖くてチョイスしたことは無いけど「背脂地獄」と銘打った二郎系メニューまであるのですから。普通盛りでもけっこうなボリュームなので、一度食べてみた上で麺の量・具材ともにアレンジしてみるのがおすすめです。
結論:バーサーカー蕎麦
あえて名付けるなら、もはや自分が蕎麦だということを見失った狂戦士“バーサーカー蕎麦”。そしてちゃんと美味しい(ここが大事)「蕎麦が大好きだけどちょっと物足りないかもな腹具合。でも蕎麦は食べたい」という気分の近隣オフィス街勤めのあなた。混雑することはあるものの回転も良いのでのまずは一度行ってみて下さい。