本屋大賞も受賞した話題作「成瀬は天下を取りにいく」を読んでみた

2025年7月5日 11:30 20 Views
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札幌市民

2024年に本屋大賞を受賞した本が、文庫化されました!

タイトルは『成瀬は天下を取りにいく』

著者は宮島未奈さんです。新潮社の新潮文庫から発売されました。

とても気になっている本だったので、購入して読んでみました。

滋賀県の膳所が舞台の青春小説

タイトルにもあるとおり、主人公は成瀬と言います。地元愛が強い女の子です。

舞台は、滋賀県大津市膳所。
膳所は「ぜぜ」と読みます。
ちょっと(?)変わった成瀬あかりと、成瀬を見守る幼馴染の島崎みゆきが登場します。

成瀬は、地元ローカルテレビに毎日出演を目指したり、漫才のM-1グランプリに出場したり、彼女のたくさんの挑戦と、巻き込まれていく島崎から目が離せません。

ストーリーは短編で構成されているので、読みやすいですよ。

表紙
裏表紙

文庫ならではの特典あり

『成瀬は天下を取りにいく』は文庫化にあたって、特典が用意されていました。

まず、巻末に「大津ときめき紀行 ぜぜさんぽ」が収録されています。
これは単行本には収録されていないそうなので、文庫版だけが楽しめます。
滋賀県大津市在住の著者、宮島未奈さんが、主人公成瀬と一緒に膳所を巡ります。

続いて、こちらは初版のみの特典ですが、スピン(紐しおり)が特別仕様になっています。
通常は、こげ茶色のスピンが、青色になっています。これは、滋賀県にある琵琶湖をイメージした特別仕様のスピンです。
物語の中に入りこんでしまいそうになるデザインを本にほどこしてくれるなんて、素敵なはからいですね。

初版限定特別仕様のスピン

さらに、森見登美彦さんによる文庫解説にも注目です。

続編やコミカライズにも注目

『成瀬は天下を取りにいく』は、続編も発売中です。
タイトルは『成瀬は信じた道をいく』
こちらもとても気になりますね。

また、『成瀬は天下を取りにいく』は、コミカライズ化もされています。
『成瀬は天下を取りにいく』の舞台は滋賀県ですが、コミカライズの原作・構成・作画の方々全員、生まれや在住で滋賀県に関わっているそうです。

いろいろな媒体で、成瀬のことを見守ることができますね。

前向きで、パワーをもらえる青春小説

文庫化をきっかけに読んでみた『成瀬は天下を取りにいく』は、登場人物が魅力的で、とても面白かったです。

短編で読みやすい構成です。ひとつひとつの物語がとても素敵でした。気になっている方はぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。

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