平打ち田舎そばがクセになる!「手打ちそば さくら」の、きのこざるそば食べてきた
「きのこ」が英語で「マッシュルーム mushroom」だと知った時、「約束のネバーランド」の子供達くらい偽りの世界で生きていた気分になった9進法と申します。ココの「きのこざるそば」。数種のきのこがタップリと盛られており大ファンなのです。
手打ちそば さくら 手稲明日風店
札幌市手稲区明日風2丁目17-1
URL https://www.soba-sakura.com/
日高町(旧 門別)の老舗の大人気蕎麦店「いずみ食堂」さんの創業者のお孫さんにあたる店主が、平成17年札幌清田区にご夫婦で開店した「さくら」さん。口コミが口コミを呼び、現在では定食屋を含め道内7店舗・千葉県にも2店舗と、とんでもない繁盛ぶりです。コロナ禍の影響で残念ながら閉店してしまいましたが、札幌大通店では蕎麦だけではなく、「鴨鍋」が絶品の宴会コースも何度と無く利用させてもらったものです。
蕎麦屋に来たからには、ご飯物をプラスするよりも蕎麦自体を堪能したいので丼セットは未経験ですが、結構な割合のお客さんがセットメニューを注文していました。が、さくらさんの蕎麦はそもそも食べごたえのあるもっちり平打ち太麺なので、個人的には蕎麦だけでも物足りなさを感じないです。
「幻の蕎麦粉」と呼ばれる黒松内産の希少品種「奈川」を使用しています。古典落語「時そば」には「蕎麦は細せぇところが値打ち」という台詞がありますが、その向こうを張ったスタイル。また「蕎麦を噛んで食べる」というのも、蕎麦通を気取る連中から鼻で笑われる行為だったりしますが、まぁ、蕎麦にも色々あっていいじゃん、とは思います。風味豊かな麺をしっかり噛んで食べるタイプです。そばつゆは北海道らしく甘め。モチッとコシのある麺が「軽めの食事」のイメージがある蕎麦を裏切ってくる満足感があり、さらに大ぶりのきのこで腹パンになれます。
結論:みんなちがって、みんないい
更科?繊細さがたまらないです。二八?絶妙なバランスですよね。田舎?ワイルド具合が魅力です。蕎麦好きの自分ですが、やはり色んなタイプの蕎麦をローテーションすることで、それぞれの良さを再認識できるってものです。
さくらさんの田舎蕎麦はそのローテーションから外れることのない中毒性のある美味さがあります。未食の方はぜひ一度。鴨せいろも絶品ですよ。