電気もねぇ!水もねぇ!共同トイレが1基だけ!場所非公開「YAV」でキャンプしてきた
政令指定都市の大遊戯場札幌、かつ地下鉄出入口までダッシュ30秒という立地に住んでいる9進法と申します。そのギャップからか自然の豊かさに憧れを感じちゃうんですよねぇ...
はいはい嘘嘘。子供の頃に住んでいた札幌は、近所でサンショウウオの卵をゴソっと捕ってきて孵化させたり、「バックカントリー」なんて言葉は知らずとも裏山の雪漕いでスキーしてたくらい、今より自然が身近でした。この度、前から気になっていた面白そうなキャンプ場が市内にあったのでソロキャン!
BUSH CRAFT FIELD YAV (ヤブ)
2021年オープンのキャンプ場、というより野営場「YAV」。HPに踊る文字「所在地非公開」!さらにカマしてくるキャッチコピーが…
「野(ヤ)りたいときに、営(ヤ)る」!公開されている情報は「車で30分。札幌市内某所」。どこから走って30分なのか判りませんが、予約完了で初めて所在地マップのURLが送られてきます。まぁオープンから月日が経ったこともあり、情報漏洩でgoogle mapにもばっちり場所が出てきてしまうんですけどね。でもそういうワクワクを与えてくれる趣向、好きです。
数カ所に区画されたゆったりスペースが自慢。「こんなのキャンプじゃなくて難民キャンプだろ」みたいな絶望的な渋滞キャンプ場とは違い、ゆったり野営を堪能できるのが素晴らしい。
護岸工事もされていない自然のままの清流を目の前にできるサイト。この日も30℃超えの暑さだった札幌。1mを超える水深の場所もあるので、全身浸かって涼を目一杯に体感。
札幌市内といえども、森の中を切り開いての野営場の為、手つかずに近い自然を感じられます。キャンプ場のすぐそばの散策路入口より約600m歩くと到着できる「有明の滝」。涼しい風が届くほどの滝の近くまで寄れて、マイナスイオンも肉眼で確認できました。(流してくださいね)
また、この日はカブトムシにも遭遇!昔は青森が生息の北限と言われていましたが、飼っていたものが逃げたり持ち込まれたりで生息しているそうです。
ここYAVの特徴。まず水道がありません。なので飲用、調理用等も含め水は持ち込んだ分を大切に使用します。そして電気も来てないので基本的に外灯の類も無し。まぁ野営地に来たならその程度対応できないとね。ちょっとだけウッ!となったのは工事現場の簡易トイレみたいのが1基だけだったこと。この日も15人程度は利用者がいたので、朝の混雑および1つの簡易トイレを男女関係なく代わる代わる使うのが何となく色々気まずいなぁってのが正直な感想。早起きにて気がかり回避しました。
いわゆるオーソドックスなキャンプ場じゃないので、売店もなにも無く、売ってくれるのは薪のみ。こうなったらとことん自前でいったろう!フィールド内をてくてく歩いて乾燥している目ぼしい枝木を集めて薪としました。
春や秋のキャンプと違い、本気で夜の暖をとるわけじゃないので焚き火の気分を味わうには事欠かなかったです。
結論:季節不問の遊技場。これは楽しみ方いろいろ
札幌近郊のキャンプ場のざっとのオープン期間は最長で5~10月一杯くらいってところだと思うのですが、こちらのサイトは平気で雪深い真冬に年越しキャンプ開催をしていたりと、怖いもの無しのご様子。個人的に苦手な虫さん達がいない初冬や早春あたりにぜひ再訪問したいです!すごく良かった!