ドイツ仕込みの本格ソーセージと絶品ドリンク「カフェ ベルグ」でスローフードランチしてきた

2023年6月14日 11:30 1,660 Views
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札幌生まれ札幌育ち多分このまま札幌骨埋め

「魚肉ソーセージ」の存在のせいで、ウインナーのほうがソーセージより高級なものだと思い込んでいた時期がある9進法と申します。事実はソーセージという大括りの中の1種がウインナーってことなんですよね。

JR厚別駅を出て左斜め方向に店舗を見つけることができます。煉瓦色の壁が目印

カフェ ベルグ café Berg

営業時間 金土日月11:00-20:30 (夜は予約のみ)
Instagram https://www.instagram.com/cafe.berg.sapporo/

2021年にJR厚別駅前にオープンしたこちらのお店。戸建て住宅の1階部分を店舗にしています。凝った外装も目を引くので発見は簡単。ドアにドアが描かれたメタ構造。子供エンゼルがドアの隙間から店内を覗っているのがなんともめんこい。
正直言って駅前とはいえども、こじんまりした駅でして人通りもまばらな立地なのですが、土日のランチタイムともなると予約必須。というのもこちらのオーナーシェフ、ドイツで4年間にわたりソーセージの製法を学び、帰国後は長らくニセコでペンション兼レストランを営んでいたという経歴の持ち主。ローカルグルメ雑誌やTVでも取り上げられてきたこともあり、足を運ぶお客さんが後を絶ちません。

ランチメニュー。「本日のポタージュ」も気になるところですが今回はドリンクが控えているので我慢

玄関でスリッパに履き替えるスタイル。テーブルや椅子、そして壁のインテリアなどにもご夫婦の趣味やこだわりが表現された空間です。予約済みプレートが置かれた席につくと、シェフがテーブルに空のグラスを置いた上で、お洒落な瓶からお冷を注ぎ「こちら真狩の湧水です」と説明してくれます。
そう、前述したようにニセコでレストランを営んでいた時から羊蹄山の湧水を信頼しているらしく、ソーセージの仕込水にも利用しているため今でも定期的に汲みに行っているそうです。
ソーセージ、ベーコンを軸に置いたランチセットが5種類。カレー好きな自分を無理やり押さえつけて1番人気のミックスセットをオーダーします。ここでカレーはよっぽどお店をリピしたお客のオーダーじゃないですかね。やはり直球でソーセージとベーコンを味わいたい!

ソーセージとベーコンのミックスセット¥1,600 パン付

自慢のソーセージとベーコン両方を楽しめるミックスセットをオーダー。
ベーシックなサラダの他、ニセコの親族の方が採ってくれているという旬の山菜もプレートに載せられています。

本場の仕込みで作られた無添加のソーセージ。なるほどナチュラルなうまさが広がる!
ベーコンは大きなブロックにスモーキーな風味と脂のうまみが閉じ込められていました

市販のものを悪く言うわけじゃないですが、「パリッ」とした食感とあふれる「肉汁」が売りの製品の殆どは、添加物を多量投入することでの演出で、本来のソーセージからかけ離れてしまっているそうです。
【ウインナー】おそらく茹で上げたのちに軽く焼き目を付けた状態です。ナイフを入れた途端に思うのは「あ、皮が自然」でした。ご存じの通りウインナーは羊や豚、牛の腸に詰めた製品ですが、市販のものは「人口ケーシング」と呼ばれるコラーゲンで出来た別物を使用したものも流通しています。それぞれ用途や理由があるのでしょうが、なにせ皮のプチンとした食感に自然さを感じます。また、肉部分は油分があふれるタイプとは真逆の、茹で上げの優しい美味しさが上品です。
【ベーコン】ウインナーが比較的あっさりした旨味を提供してくれているのに対し、こちらのベーコンの味わいは力強く派手さもあります。いわゆるベーコンエッグなどでみられるスライスベーコンと違い、迫力のブロック姿での提供。スモークの香りが広がる味わいと上質な脂身でおなか的にも満足度を与えてくれます。
【ザワークラウト】どうしても伝えたいのはザワークラウトの絶品さ!これもドイツ仕込みでしょうか。持ち帰り用に瓶詰で売ってほしいレベルでした。

さて、今回食後の楽しみとして奮発したのはコレ!お店のこだわりが詰まった1杯です。

クラフトジンジャーエール ¥700
何も知らず「さーせん、ジンジャエール1つ」でコレが出てきたらパニックで悲鳴をあげるビジュ

生姜、八角、シナモンスティック、クローブ、鷹の爪、黒胡椒をブレンドしたものを漬け込んだベース液に、蜂蜜漬けされたレモンやミントなどをトッピングした自家製ジンジャーエールです。
パンチ!すごいパンチ力!一口飲むとスパイシーさが突き抜けます。ジンジャーエールの「ジンジャー」は確かに生姜のことですが、このカタマリ生姜トッピングはもはや魚の煮つけの流派。シナモンスティックもモノホンすぎて完全に木。鷹の爪も丸ごと1本ブッ刺さっています。んで味はというと…すごく美味い!出オチのキワモノではなく、ちゃんと味として癖になる系ドリンクでした。
ベース液に自分で炭酸水を足しながら飲むのですが、かなり濃厚に凝縮されているので2杯以上楽しめました。沈めて潰した蜂蜜レモンもスパイシーさの中和に良いアクセント。

結論:まさにスローフード

「スローフード」とは、牛のように反芻しながら咀嚼することではなく、「おいしい、きれい、ただしい(Good, Clean, Fair)食べ物をすべての人が享受できるように」をスローガンにした、より良い食文化を目指す社会運動です。地元食材に愛情をもち、製法にも水にもこだわって提供されるスローフード料理を堪能しつつ贅沢な時間を過ごせるベルグさん。ご馳走様でした。

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食べ呑み・外遊び・エンタメが生き甲斐の札幌人

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