桑園駅高架下の名店「創作和食 北海岸 」でしっぽり呑んでみた

2023年4月7日 11:00 2,331 Views
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札幌生まれ札幌育ち多分このまま札幌骨埋め

地理のテストで、正答がリアス式海岸とフィヨルドの時だけは外さず加点してきた9進法と申します。道外の人は知らないかもですが、海鮮のお店はお任せあれ!っぽい雰囲気を出している札幌、実は海なし市。海岸線に接していませんが、ココがありました。

いわゆる高架下のお店。上を通る列車の音も酒のあて

創作和食 北海岸(きたかいがん)

札幌市中央区北9条西14丁目 JR桑園駅イーストプラザ内
営業時間 平日11:30~14:00・17:00~22:30・土曜17:00~21:30(日祝休)

JR札幌駅から小樽側に1個コマを進めた桑園駅。中心部激近マンション街で巨大イオンも有した住みたい街人気も上位のエリアです。その桑園駅高架下には「イーストプラザ」と称するちょっとしたテナント街があるのですが、ここ結構良店多しと思っています。その中でも僕が絶大の信頼を置いているお店がこちら北海岸さんです。

お通し。盛り付けの上品さ、バランスの取れた3種の提供からも「ゆっくりお酒を楽しんで」というお店のメッセージが伝わります

居酒屋さんのお通しにも色々ありますが、冷食の枝豆?もやしのラー油がけ?既製品のおから?...なんつーんすかね、この“席料強制搾取システム=お通し”の不要論とか全く言いません。一種の文化ですから。海外行ってチップ拒否できないくせに国内でお通し不要と騒ぐ奴って超ダサだと思ってるし。(逆もしかりで勝手に日本に来てお通しに文句言う外国人は吉野家食って帰れ)
でも、どうせ出してくれるなら、お店の心遣いを感じたいとは思います。1杯目の酒をオーダーしてお通しをつまみつつ、ゆったりとした時間を過ごせます。ほんと、盛り付けも器も大事ですよねー。

グランドメニュー以外のその時の“旬”をきっちり意識したお品書き

店の形態によっては「創業以来変わらぬ品書き」をウリにして永年同じメニュー表って場合もあるでしょうが、食材には当然ながら“旬”ってものがあります。こちらのお店、手書きメニューを入れ替えています。例えば、メニューの先頭に陣取る「ヒラマサ刺身」。小さく◎二重丸を打っています。競馬新聞的には本命のオススメってことですね。同じく◎の「春野菜の天ぷら」。
これは店側がお品書きを通して『黙って頼んでみて!これ今めちゃくちゃ美味しいしから!』というボールを投げて来ているわけですよ。はい、受けて投げ返します。

 刺し5点盛りにオススメのヒラマサを追加。文句なしの鮮度と馬鹿旨を保証
春野菜天ぷら。ウド・こごみ・たらんぼ・菜の花・行者にんにく

なぜ冒頭に絶大の信頼を置いていると書いたかというと...北海岸さんの圧倒的なお造りレベルの高さです。まず、モノ自体が高級鮨店レベル。そして、明らかに和食の上級職人がいる包丁入れと盛り付け。白い皿をキャンバスとするなら、品も良くビシッと決まったデッサンを想定出来ているからこその、絵面の良い一皿が到着。
山菜天もハウスものじゃないと思うなぁ。それだと香りが結構ボケてますからね。どれも野趣あふれる風味高いものでした。

大好きな日本酒“酔鯨”と美味なつまみでご満悦
コレだけは載せたい!だし巻き卵!出汁が主役に躍り出ている最高の長方体

結論:コスパが高いとはこのこと

北海岸さんは威勢よく「らっしゃい!」的なのと対局。だからといって気取った雰囲気とも無縁で、ただただ空気感が落ち着くし、それが判る良い客層が集まる超優良店と独断します。料理も旨く、センスの良い日本酒の揃えもあり、贅沢な時間と空間を提供してもらえる北海岸さん。の割に、お会計は全然飲み込みやすい値ごろ感。これぞハイコスパ。ファストフード的な居酒屋も否定しないし利用するときはありますが、過ごす時間自体に価値がある居酒屋さんをキープしておくことは人生を豊かにしてくれるのではないでしょうか。

syushu inc.
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食べ呑み・外遊び・エンタメが生き甲斐の札幌人

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