ファンシー&メルヘンな洋菓子屋さん「パイドール」のアップルパイを食べてみた
好きな童話は『狼と七匹の子山羊』の9進法と申します。子供達を狼に食べられたお母さんヤギが、寝ている狼の腹をハサミで切り裂いて子供達を救出し、代わりに石を詰め込んで縫い直すって...そんなサイコママの話を児童に読みきかせて良い訳ないだろ!面白すぎじゃ!マジで好き。
同じ童話でもファンシーな『ヘンゼルとグレーテル』の世界を彷彿とさせるこちらのお店に伺いました。
パイドール 新札幌店
札幌市厚別区厚別中央2条5丁目6 新札幌名店街1号館2階
HP https://piedoll.net/
Twitter https://twitter.com/9zcbpgjwdi0xm7l
新札幌店の他に手稲店があります。JR新札幌駅の改札を出てすぐ目の前のコチラ、タルトとパイが人気です。また、オーダーケーキでも有名で、キャラものや似顔絵ケーキも得意としています。
非常にこじんまりとした店舗です。外装の世界観と相まって店内も夢の空間というか、お菓子の家が具現化したかのよう。
家族へのちょっとした手土産を買うために寄ったのですが、こういう時、なんとなくアップルパイが安全牌(ちょっとだけ掛けてます)ではと判断。フルーツの好き嫌いはあり得ますが「嗚呼、アップルパイの気分じゃ無かった」って言われる可能性は低いと踏みました。
ちなみに自分の場合、タルトはパス。なぜかというとクッキー部分を「皿扱い」して食べないヤバいタイプだからです。フードロス削減が叫ばれるこの時代にとんでもないことを書いていますが、子供の頃にいちごポッキーや、きのこの山の例の部位を「アレは持つトコ。取っ手」と称してポイポイ捨てるイカれたガキだった自分ならやりかねないので避けて通っています。
どれにしようかと物色していると「アップルパイをお探しならこちらにも別の種類がありますので御覧ください」との声掛けしてくれた、おそらくアルバイトの店員さん。もう洋菓子屋さんの看板娘としてK点超え。粉糖をまとって現れたかのようにお店の雰囲気にマッチしており、会計を済ました際の「またのご来店お待ちしてます」の声掛けにうっかり「はい、必ずや」と返しそうになりました。無人レジだなんだと言いますが、やはりこういう優良店にあたると接客って本当に大切なんだなぁと実感。
クラシックアップルパイ
天井が網目状のパイになったオーソドックスなアップルパイです。なるほど、飴色な焼きりんごもクラシックと銘されているだけあってなんだか懐かしい味わい。シナモンが香る美味しい一口でした。
バニラカスタードアップルパイ
こうして食べ比べると確かにアップルパイにも色々あることを再認識させられます。コンポートされたりんごが層になって仕込まれており、それをカスタードクリームでサンドしているという、クラシックと比較すると相当デラックスバージョン。食べ応えも価格もアップ。贅沢感を感じる旨さでした。
結論:洋菓子屋さんはエンタメだ
自分はケーキ類は「デザート」と呼んで育ってきたので、口が裂けても「スイーツ」なんて単語は使いません。この度、改めて「洋菓子」って言葉を使ってみると腑に落ちるというか気に入ってしまいました。何かあって洋菓子を買う場合はコンビニで済ませることが多かったのですが、気づいちゃいました。
洋菓子屋さんに入り、ディスプレイを眺め、例の手提げ付き紙箱をさげて歩いて、口に運ぶまでがエンタメだということを。...こんな楽しいんすね。