ニセコアンヌプリに登って甘露の森の日帰り温泉に入ってみた

2023年7月2日 8:00 7,806 Views
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札幌生まれ札幌育ち多分このまま札幌骨埋め

「山と食欲と私」という漫画が好きな9進法と申します。
主人公の女性会社員は、「山ガール」と安直な言葉で呼ばれるのを嫌い「単独登山女子」を自称して、休日になれば登山と外メシを楽しんでいるのです。季節もよくなってきたところでこちらも「単独登山中年男子」やってきました。

五色温泉旅館のそばからの入山

ニセコアンヌプリ 標高:1,308m

北海道百名山、さらに日本三百名山(ベスト300はちょっと無理がある)に名を連ねるアンヌプリ。意味はアイヌ語で「ニセコアンベツ川の山」。ニセコ連峰では最高峰の山で、立地的にはニセコ町と倶知安町にまたがっています。
山菜(笹の子)採りの名所ですが、遭難者も毎年出るし、昨今は熊の出現も日常茶飯事なので「入山は自己責任で」と至極当然の警告文もありました。

登山口はまぁ良好な天気なものの、山頂はグレーな雲に覆われていてちょい不安
スタートからいきなりの看板。注意といっても対策は熊鈴くらいしかない...

昨年5月末に登った時はまだ残雪もありスノースパイクを装着する地点もありしましたが、今回は6月下旬ということで道中雪を見ることもなく。

右上方面にニョキッと生えているのが通称「笹の子」の高級山菜「根曲がり竹」

主に岩場が多い登山道です。標高ではなく登山道の距離的には2,500m。途中「山頂まで2000m」「1500m」と500m刻みで残りの距離をお知らせしてくれる看板あり。笹薮を切り開いた登山道なので、ちらっとみると笹の子もあったりしますが、ここは山菜採りをぐっと我慢し歩速をキープして足を進めます。

はるか遠くから稜線を龍のようにつなぐ「ニセコパノラマライン」も一望
ガレ場(岩が積み重なっている場所。ただ乗っかっているだけの不安定な浮き石に要注意)

この日は平地と山頂付近との気温差も大きく、さらに頂上付近は爆風。そういう天候に対応するため登山者はレインウェアやらアウターシェルと呼ばれる防寒着など色々備えて登ります。使わなくたってとにかく備えが肝心。

山頂!景色は真っ白なだけ。とにかく風つよすぎ!
山頂にある避難小屋に逃げ込んで一休み

ざっと90分程度で登頂。とにかく風も強くて寒い!景色を見ながらお湯を沸かして珈琲とパンで昼食予定でしたが無理無理。有り難いことに避難小屋があったので、中で小休止だけさせてもらって下山。そして登山終了後の楽しみはこの一点!

ホテルが日帰り入浴も受け入れてくれています

甘露の森

日帰り入浴料 大人¥1,000
URL  https://www.kanronomori.com/

昆布温泉です。ニセコ近隣の日帰り温泉は何箇所も入浴していますが、こちらはホテルの入浴施設で清潔感もあり、靴箱も脱衣所にも鍵があって安心。完全脱力で浸かる露天風呂からの景色も気持ちよく登山の疲れを溶かせました。

結論:山の天候は変わりやすいのではなく、そもそも平地と天候が違う

登山口と山頂の体感気温差は15℃と言っても過言ではありませんでした。スタートはなんなら半袖でもO.K.だったのに、山頂付近では風を通さないアウターを慌てて着込んで防寒する羽目に。ま、準備・判断などを含めてこそのアクテビティですからね。ただ一言、温泉は偉大。どんな目にあっても全部チャラ。

Web業務、もう嫌だ。大丈夫、シュシュがいます。
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食べ呑み・外遊び・エンタメが生き甲斐の札幌人

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