日本一危険な神社!北海道せたな町の「太田神社」を参拝してみた

2021年10月5日 8:00 7,261 Views
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神社冒険家

日本一危険な神社と言えば何度もメディアでも取り上げられている北海道せたな町にある太田神社のことです。と言うことは日本一のパワースポットかもしれませんね!
太田山神社?太田神社?よくどちらなのか聞かれるそうですが正確には「太田神社」です。
社号碑に「太田山神社」と書かれているのは当時奉納した方の間違いかもしれません 
こちらの神社は1441年に創立されたと伝えられていて今年で580年経ちます。松前藩の祖である武田信広公が太田に上陸した際に太田権現の尊号を賜ったとされています。それ以来、航海の安全と霊神の加護として信仰されています。
なぜこの場所に祀られたのか身をもって体験、参拝をしてみたいと思っていました。そしてついに実現しました! 今後の方の為にも詳細を書きたいと思います。

なぜ日本一危険な神社と言われるのか

社務所からの眺め

写真は少しはなれた社務所から撮影しました。右下に写る小さい鳥居から頂上を目指し山を登ります!道道740号線沿いに鳥居があり、太田山は標高485m、そして本殿は約330m付近にある「北尋訪の崖」の岩窟の中にあります。参拝するためには非常に勾配の厳しい山道を登らなければならないことから、「日本一危険な神社」と言われています。 そして山なのでもちろん熊、スズメバチ、マムシ、ブヨ・蚊などと遭遇、落石などもあることを踏まえて対策が必要です。この山を登るのは自己責任と心に刻むのでした(笑) 

参拝の始まり

鳥居

鳥居に会釈をしてスタートです。昔は修行の為に登られたとも言われているので観光気分で登ることはお勧め出来ません、それだけ険しい場所にあると思います。けして無理をせずに自分の判断でどこまで行けるのか決めましょう、高齢の方々はこちらで参拝することをお勧めします。

立ちはだかる壁

階段

真ん中にロープが2本・・・・・。階段を登るのに必要でもあります。それだけこの階段は急なんですね!平均で45度の斜度が襲いかかります。鳥居から真っ直ぐ続く階段を上るのですがその傾斜はとても急でまるで壁のようです。一段あたりの幅も狭く、進むにつれて傾斜が増して行きます。右の手すりを一歩ずつ確実に掴みながら登るのもお勧めです。

振りかえると

階段登頂

階段を登りきって振りかえるとなかなかの高さ(汗) 正直ここで転倒しましたら命の危険性もあります!
安心もつかの間まだまだ序盤に過ぎません(笑)

落石注意

看板

これからこの看板を何枚も見ることになりましたが落石を把握するのも難しいことです。某テレビ番組ではヘルメットを被って登っていたタレントも居ました。最後まで登らなかった某野球選手はそれなりの成績で某芸人は登りきってそれからますます活躍されているとも言われています。信じるか信じないはあなた次第かも(笑)

直角?

はしご

はしごがあると言うことはそれだけ直角なんですね(笑)はしごとロープのコラボです。事前に調べていた資料より劣化は進んでいると感じました。これはいつ参拝禁止になるかわからないので早めに来れて良かったと言う気持ちも過ぎりました。

ここで中間地点

女人堂

途中に石仏などもあり、ここが中間地点になります。「女人堂」と呼ばれるお堂が建っています。修験者が厳しい修行に励む修験道の山は明治時代に入るまでほとんどが女人禁制でした。本殿まで立ち入ることがで出来なかった女性は代わりに女人堂で参拝をして引き返したと言われています。ここがゴールだ!と勘違いして戻られる方も居るそうですが、これからが本番です。

山と一体になる

木の根

足場のないところは木の根などを使って登ります。まさにアスレチック感覚ですね!明日は全身筋肉痛になりそうです。

ここからが難所

鳥居

こちらの最後の鳥居をくぐると難所に向います。

鉄橋

鉄橋

今年、こちらの鉄橋を作製された方が心配で訪れたようです。完成されてから40年経過しています。
対応年数としては30年を目処に作製したようなのでなかなかの劣化と補修の繰り返しです。いつ壊れてもおかしくない状況ですので慎重に進んでください

ゆっくり慎重に

鉄橋

幅は狭く1人やっと通れる感じです。ゆっくりと間隔を開けて1人ずつ先へ進みます。

劣化&修復

補修跡

補強した針金が切れている場所もあります。安全の確保の為に定期的に検査もしているようです。みなさんが無事に参拝できるようにと、本当にありがたいことです。

最後の試練

鉄の輪

最後の試練と言うべきか、ここで自分の判断で進むか戻るかを決めましょう、けして無理は禁物です。
ガタイの良い空手部のでもここでギブアップする方も居ると聞きました。まっすぐ上に続く鉄輪、ロープ、、岩を使って登ります。まさにロッククライミング!(笑) 著者も万が一の為に購入したロープを持参しましたが現場につくとなぜか冷静な判断でこれは行けると思いロープは使用しませんでした。テンポ良く鉄の輪に足を入れて登ります。

鉄の輪

鉄の輪

丈夫な鉄の輪ですが注意が必要です。

本殿に到着!

本殿

本殿に到着しますと神職さんが着替えて神事を行いました。狭い空間の空気が変わります。

神事

神事

松前藩の末裔の松前さんが日本刀で神事を行います。見ていてカッコいい!着替えや刀も持っての登山参拝は凄いですよね!

最高の景色!

本殿からの景色

当日は天候に恵まれて快適に登れました。景色も良くて遠くの奥尻島まで見えます。昔の方もここからの景色を眺めていたんだなと思うと何か考えさせられるものがありました。そして帰りももちろん来た道を戻ります(笑)
最高の景色を見にぜひ登られてはいかがですか?

今回ご一緒に登られる方々は松前藩の末裔の松前さん、太田神社の神職でもありピリカ塾塾長である石川さん、モーグルスキー選手の畑田さん、檜山振興局の牧野さん、みなさんお疲れ様でした!

〒043-0501
北海道久遠郡せたな町大成区太田

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神社冒険家

北海道生まれの北海道育ちです。北海道の沢山良いところを知って頂きたく記事を書くことにしました。
趣味は神社参拝、温泉、グルメ、マニアックなことが大好きです。宜しくお願いします。

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