2月8日に正式オープンした、「サツッター」。
「サツッター」を運営しているのって、どんな方たちなんだろう?
気になった私は、2月某日、「サツッター」編集部さんにお邪魔してしまいました!
今回お相手してくださったのは、「サツッター」を運営する「マネジメントオフィスsyushu」の代表・太田さんと、いつも「サツッター」ライターとメールで親身に連絡を取ってくださる岩沢さんの、おふたりです。
では、さっそく、色々とお話をうかがいましょう!
まずは「サツッター」を運営している「マネジメントオフィスsyushu」さんについて、教えてください。
Q.普段はどのようなお仕事をされているのですか?
岩沢さん(以下、岩):WEB系がメインで、ホームページを作ったり、プログラミングをしたり、そこから派生して印刷物の制作をしたりしています。
また、ネットショップのサポートもさせていただいています。一からサイトを制作することもありますし、既存のサイトのお手伝いをするコンサルティングもしています。
Q.2名で経営されているとうかがいました。おふたりで事業を始めようとされたきっかけは?
太田さん(以下、太):きっかけはね、特に……聞かれると困っちゃうんだけど(笑)。
岩:(笑)。もともとは太田が、独立したいという気持ちを強く持っていたみたいで。「30歳までに社長になる!」って。
当時同じ会社に勤めていたんですが、退職しようとするタイミングが一緒で、誘われたんです。太田が何をするつもりなのか、私はわかっていなかったんですけど(笑)。
インタビュアー(以下、イ):まずは起業が目標だったんですね。
太:そう、そう(笑)。
岩:そういうノリで、思いついたらやってみるという感じで(笑)。
太:最初の2年は事務所用の部屋を借りるお金もなくて、それぞれの自宅で仕事をして、打ち合わせは喫茶店とかでやってたんだよね。
Q.開業5年目とのことですが、当初と今とで、お仕事の内容や考え方に変化はありますか?
岩:仕事内容は、元々ホームページ制作から始まったので、そこはあまり変わっていないですね。
太:最初は、自分たちと同じように数人でやっているような中小企業の方々を、ITを使ってサポートする事業をやりたいと思っていて、事業所名に「マネジメントオフィス」って付けたんです。
「稼ぐ」って嫌らしい言葉じゃないですか。「『稼ぐ』んじゃなくて、『サポートする』んだ!」って思ってやっていて。
でも、何年か経ってくると、「自分たちが稼げてないのに、サポートができるわけがない」と。綺麗事じゃ何もできないと、ここ1、2年でやっと気付いて(笑)。
自分たちが安定しないとお客様のサポートもできないし、「まずは稼ごう」という思いが強くなってきましたね。
Q.ところで、おふたりは札幌の出身ですか?
太:私は生まれからずっと札幌ですね。
岩:私は学生時代までは大阪で。卒業後は東京で就職して、10年ほど住んでいました。そのあと、両親が北海道出身なのもあって札幌に移って、14年ほど経ちます。
「サツッター」の派生元である札幌イベント情報マガジン「サツイベ」について、教えてください。
Q.「サツッター」は「サツイベ」からの派生サービスですが、「サツイベ」を始められたきっかけは?
太:仕事で中小企業や個人事業主の方とお会いしているうちに、イベントやセミナーを主催している方が多いことを知ったんですが、みなさん集客に悩んでいて。
それで、イベントやセミナーを告知する場所をインターネット上で作ったらどうだろうかと思ったんです。
Q.姉妹サイトが横浜イベント情報マガジン「ハマイベ」ですね。横浜なのは何か理由があるのでしょうか?
太:「サツイベ」がある程度育ってきて、全国展開したいと思ったんですよ。最終的には、政令指定都市全部作りたいと思って。
横展開の第一弾をどこにしようかとなったときに、岩沢が住んでいたことがあるのと、唯一の道外のお客様がいらっしゃるという縁で、横浜にしました。
Q.「サツイベ」を運営していて、これは嬉しかったというエピソードはありますか?
太:イベントやセミナーの主催者の方が、ご自身のブログなどで、「サツイベ」に掲載されたことや、「『サツイベ』に載せたら、定員いっぱいになりました!」という報告をされているのを見ると、役に立っているなと実感できて嬉しいですね。
岩:「『サツイベ』は集客力が凄い」といった内容のブログやツイートを見ることが増えて、嬉しいです。
「サツッター」のライター募集も、「サツイベ」を通じてたくさんの応募があって、「こんなに来るんだ!『サツイベ』凄い!」って(笑)。手前みそですが、嬉しかったですね。
ただ、掲載依頼が増えてきてとても嬉しいんですが、その分、掲載まで一週間ほどお時間をいただくことになってしまっていて、それは心苦しいですね。
イ:掲載は、すべて確認されてからしているんですか?
岩:はい、すべて確認しています。滅多にないですが、場合によっては掲載をお断りするイベントもあります。
Q.では、逆に、これは辛かったというエピソードはありますか?
岩:サービス開始時はほとんどイベントの登録がなかったので、情報を発信するために作った「サツイベ」のFacebookページに載せられることが何もなかったんですよ。それで、「サツイベ」のマスコットキャラクター「つぶ」の絵を、毎日描いて載せることにしたんです。
イ:毎日!?
岩:はい、365日。続けていくうちに「いいね!」やコメントをもらえるようになって嬉しかったんですが、1年以上休みなく載せ続けたのが、辛かったといえば辛かったかも(笑)。
ようやく本題です(笑)。「サツッター」について、教えてください。
Q.「サツッター」を始めようとされたきっかけは?
岩:「サツイベ」は投稿依頼のあったイベントを掲載するサイトなので、私たちが何かを取材する機会があったとしても、「サツイベ」の中で発信することができないんですよね。それがもったいないとここ1年くらい思っていて。
ただ、発信する場所を作るにしても、札幌情報サイトはたくさんあるし、ふたりでやっている以上、発信できる情報の量や質に限りがあるので、どうするのがいいかずっと考えていました。
そんな中、道外や海外からの観光客が増えているのを受けて、情報も観光客向けのものが多いことに気付いたんです。それで、「じゃあ、札幌の人たちはどこに行ってるんだろう?」と思って。「どこで何を食べてるのかな?」って。
それがきっかけで、「地元の人たちは、今、何をしているか」を発信するサイトであれば、今までにないことができるんじゃないかと思ったんです。
「こんなところがあるよ」という事前情報は別の媒体さんがすでに出しているので、「実際に行ってみたらこうだったよ」という体験情報の部分を、「サツッター」が担うわけです。そうすることで、既存の媒体さんとも共存していけるんじゃないかと。
Q.「サツッター」は「札幌地元民による口コミ情報サイト」ということですが、ライターさんは全員、札幌在住の有志の方々なのでしょうか?
岩:そうです。完全に有志の方のみです。
Q.「サツッター」立ち上げ時点で、ライター志望者が30名以上集まったとうかがいました。ライターさんの紹介ページには、36名(取材時点)の方が掲載されていますね。今も増え続けているのでしょうか?
岩:募集開始3日で、30名ほどの応募がありました。その後も多数の応募があり、現時点での応募者数は50名ほどです。
今後は、募集をいったん締め切る予定で、最終的なライター数は40名ほどになるかと思います。
Q.ライターさん紹介ページを見ると、女性が多いようですね。男性ライターさんも増える予定なのでしょうか?
太:3名ほど男性の応募者がいらっしゃいますね。
男女問わず、せっかくなので「高校生ライター」の応募なんかがあればいいなと思って。
岩:逆に、「人生の大先輩」の記事なんかも面白そうですよね。
太:あと、公務員の方とか来てくれないかな。
市役所とか消防局とかの広報課の方が、仕事とは別に「サツッター」を利用してブログ感覚で情報を発信してくれたら、面白いメディアになるんじゃないかなと。
※ 現在、ライター募集は一時締め切っております。
Q.サイトが2月8日に正式オープンして一週間(取材時点)経ちますが、反響はいかがですか?
岩:ライターさんにそんなに集まってもらえると思っていなかったのが、一気に集まってくださって。人が集まっても、みなさんお忙しいでしょうし、最初のうちは原稿が集まらないだろうと思っていたら、こちらも一気に送ってくださったんですよ。
サイトのアクセス数も順調に増えてしますし、「サツッター」のFacebookページも、110件ほどの「いいね!」をいただいています。(取材時点。現在は250件を超えています)
太:アクセス数だけでいうと、「サツイベ」が2年かかったことを、「サツッター」は1週間で達成していますね。それぐらい勢いがあります。
Q.今後運営していくにあたり、編集部さんの「理想の『サツッター』」を教えてください。
岩:「札幌の人がみんな知っている」サイトにしたいですね。
「みんなが知っている札幌情報サイトといえば『サツッター』だよね」とか、「他の地域の人は知らなくても、札幌の人は知っている」とか言われるような。昔の「水曜どうでしょう」みたいな感じで(笑)。
Q.「サツッター」ライターさんたちに伝えたいことはありますか?
岩:とにかく楽しんでやってほしいですね。
少しでも無理があると、辛くなってやめてしまうと思うので、みなさんのこれまでの生活のペースを崩さずに、楽しくできる範囲で、続けてもらえれば嬉しいです。
今、書いてくださっているライターさんたちは、「楽しい」とか「載って嬉しい」とか言ってくださっているので、こちらもそれが嬉しくて、「サツッター」を作って良かったと思っています。
ライターさんたちが楽しいからこそ記事も増えるし、「楽しい」という気持ちが素直に伝わることで読者の方々も楽しめるという、好循環が生まれると思うので、そこは崩したくないですね。
Q.最後に、「サツッター」を閲覧しているみなさまに一言お願いいたします。
岩:「サツッター」の売りは、地元民からの「混じりけのない、飾らない情報」を「旬」の時期に毎日配信することです。
地元の人だからこそ「へえ」と思うような情報があると思うので、ぜひ札幌のみなさまにFacebookやTwitterをフォローしていただいて、暇つぶしがてら楽しんでいただきたいですね。そして応援していただけると嬉しいです(笑)。
太:あとは、「サツッター」のFacebookページにコメントを書いてほしいかな。
記事を見て、「私も食べてみた」とか「俺もやってみた」とか。Facebookのコメント欄は写真も載せられるので、写真付きで報告してもらえたら、面白そうですよね。
ライターじゃない方にもそうやって投稿してもらうことで、今以上に市民参加型のサイトになるんじゃないかなと。
ありがとうございました!
予定時間を大幅にオーバーした滞在にも関わらず、嫌な顔ひとつせず応対してくださったおふたり、本当にどうもありがとうございました。
初めてお会いするというのに、気さくにお話ししてくださって、とても楽しかったです。
「サツッター」はこんな方々によって、運営されているのですね。
つぶ編集長にもお会いできて、嬉しかったです!
マネジメントオフィスsyushu:
http://www.syushu.jp/
札幌イベント情報マガジン「サツイベ」:
http://sapporo.magazine.events/