札幌庶民の為のハイクオリティ蕎麦ファミレス「遊鶴」で揚げ茄子おろしそば食べてきた
蕎麦は大好きですが属に言う「そば通」ではない9進法と申します。まず蕎麦だけで食して蕎麦の甘みと香りを楽しむとか、つゆは麺の1/4にだけチョ~ンと付けるとか、しまいにゃつゆすら排除して「水に付けて食べる」のが一番蕎麦の旨さが判るなどは自分には到底無理です。もっというと、薬味のネギも蕎麦湯とつゆを割って飲む時用だという説も。
つゆにはどっぷり付けるし、ネギも蕎麦と一緒に食べても美味しいですけどねぇ。変わり種のメニューだって自分の感覚で美味しいものは愛します。今回はそんな一杯。
遊鶴(ゆうづる) 美園店
札幌市豊平区美園2条6-5-5
営業時間 11:00~21:00
URL https://www.yuzuru.hokkaido.jp/
昔からの札幌民なら、こちら遊鶴さんが元々「鶴喜(つるき)」という店名で営業していたこともご存じだと思いますが、その頃から何度も利用させて頂いています。
現在は札幌市内に10店舗と千歳に1店舗の展開。こじんまりとした規模の蕎麦の名店ではなく、国道12号線、石山通、環状通、水源地通といった札幌市内の大きな道路沿いにあるキャパの大きい店構えが特徴。訪問した美園店もなんと席数90。言ってみれば郊外型「蕎麦ファミレス」的な店構えなのですが、蕎麦へのコダワリはかなりのもの。
遊鶴さんの代名詞である無添加の「ごま蕎麦」は、自社工場から1日2回に分けて各店舗に配送することにより、できるだけ打ち立てを提供するオペレーションを組んでくれています。
遊鶴さんで人気なのは蕎麦と丼物がセットのランチメニュー。特に半熟茹で卵とかしわ天が乗った鶏親子天丼セットが有名なのですが、この日はお盆期間ということでコソっとランチメニュー表が抜かれておりました。そんなサービスせずとも来店者が続々の稼ぎ時ですもんね。確かに開店早々に入店したけどお盆で集まったと思われる3世代集合みたいな家族連れで大盛況でした。
まぁ、最初からこの日の僕のオーダーはランチセットじゃないコチラに決まっておりました。はい到着。
なにせ彩りが華やかなんですよねー。「おろしそば」となっていますが薬味がとにかく豊富。大根おろし、ネギ、青じそ、生姜、わさび、鰹節、きざみ海苔と景気よく乗っているので一口ごとに色んな味わいが楽しめます。
また、ぶっかけスタイルで使うつゆと別に、食後の蕎麦湯割り用の2本のつゆが用意されているのが嬉しいサービス。なので躊躇なくつゆを使えます。
見た目からしてトランプでババ抜きしてる時の手札みたいな素敵な揚げ茄子。単体の美味しさもあるのですが、その素揚げの油が文字通り潤滑油のように全体のまとまりに一役買っており、シンプルな蕎麦にデラックスな味わいを与えてくれています。
また、蕎麦自体ですが、キラキラツルツルの麺。引っかかりのない喉越し重視のタイプと思いきや本格派の風味を残していく、十分に「うん美味しい」という食後感を得れる蕎麦です。
結論:アクセス良しの大型郊外店ってだけが売りじゃない
正直、蕎麦屋さんにおいて大人数の受け入れ可能で、丼ものセットが有名って場合、売りはボリュームと低価格ってのが相場だと思うのですが、とってもトータルバランスの良いお店だと思います。
いくら美味しい蕎麦屋でも、昼飯食う為に数十分も並ぶような真似は御免こうむるので、できる範囲での席数および味提供をしてくれている企業努力に感謝しかありません。ご馳走様でした。