イワオヌプリに登って雪秩父温泉に入ってきた

2023年7月4日 11:00 720 Views
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札幌生まれ札幌育ち多分このまま札幌骨埋め

ブッフェでは、せっかくなんだからと目が卑しくなって確実に食べ過ぎる9進法と申します。同様に、せっかく札幌からニセコに来たんだからと、アンヌプリ登山の翌日に連チャンでこちらに。...欲張りすぎました。

登山口へ向かう橋。このあたりの山という山が熊の巣となっている

イワオヌプリ(硫黄山) 標高:1,116m

北海道百名山の1つです。イワオヌプリの意味はアイヌ語で「硫黄の山」。前日に登ったニセコアンヌプリとは道路を挟んでの入山口ですが、立地的にはニセコ町ではなく、倶知安町と蘭越町にまたがった山です。

初っ端からいきなり石階段が相当続き体力を削られる
石階段を登り切ると入山届箱がある平地に。やっと階段から開放されたと思ったら...
なんのつもり?終わりが見えないほどの木材組みの階段がお出迎え

別名「硫黄山」の名に違わず、硫黄臭が立ち込める中をスタート。いきなり石階段が続くのですが、登山後に思い返せばこの序盤がこの山のクライマックスだったんじゃないかってくらいキツかったです。なぜかというと、階段道って、歩幅から角度からを建築構造に強制されるので、アイドリングも済んでいないうちからコレをくらうとペースがつかみにくい。そこそこ長い石階段が終わり、入山届箱のあたりで平たくなり一息。んでもって、目線を進行方向に向けて唖然。
ナンボほど階段のぼらすんじゃい!(下山時数えたら129段)ほんとに嫌になりました。

けっこう分かれ道も多く、印を頼りに頂上を目指します
徐々に霧が濃くなり道もかなり分かりづらく

序盤の階段道の他、ピクニック気分の気持ちの良い山道、硫黄岩(?)っぽくなった地面などバラエティに富んだ山です。濃霧の上、登山ルートも複数あるので道を間違えないよう注意しながら山頂を目指します。

不毛の地のような岩肌にも高山植物が花を咲かせていました
頂上付近のザレ場(岩屑や小石などの道で足をとられる)

「ゼルダとかファイナルファンタジーでもこういう道を進んだことあるなぁ」と思いながら霧の立ち込める不吉な雰囲気のザレ場を登っていきます。簡単に言うと砂場の登り坂を歩くように足を取られて進みが悪くなるので、地味にきっちぃ。

標識もなくなっており、景色の霧と相まって賽の河原みたいな山頂に到達

山頂付近、数人の登山者がいましたが、みんなして「山頂どこ?」状態。普通、山名と標高が書かれた標識があるけれど見当たらない。あとから来た人が「昔はあったんだけど崩れたか壊れたで無くなっちゃてるけどココですよ」と教えてくれました。ただの小岩を積み上げた横に鉄棒が立っている↑が山頂らしいです。ざっと1時間で頂上ですね。下山の際は、前日登山からの累積した疲労が爆発。例の階段の下りではヒラメ筋とハムストリングが痙攣していました。でも大丈夫。コレが待っててくれるから。

道路から見ても、もうもうと湯気があがっていました
施設の横に名所「大湯沼」

蘭越町交流促進センター 雪秩父(ゆきちちぶ)

入浴料 大人¥700
URL https://www.town.rankoshi.hokkaido.jp/administration/tourism/detail.html?content=285

宿泊施設はない日帰り温泉です。すぐ横に源泉が湧いている「大湯沼」が。辺り一面に硫黄臭が立ち込めており、遊歩道もあるので沼の近くまで行けます。ブクブクと湯が湧いており熱気も体感できる遊歩道を散歩できてけっこう楽しい。温泉施設は、靴箱もなく平棚に置くオープンスタイル、脱衣所も籠に入れるだけのタイプのオールドスタイルが個人的にちょっと不安ですが仕方なし。
白濁した硫黄泉を堪能できます。露天は仕切りで景色は楽しめなかったものの情緒あふれる温泉でした。

結論:色んな山肌を見せてくれる魅力的な山

岩階段や丸太階段、気持ちの良い林道、硫黄成分が形成した岩肌の景観、ザレ場の苦難など、コンパクトに登山道のバリエーションを楽しませてくれたイワオヌプリ。また再訪したい山となりました。

Web担当者は忙しい こうなる前に、頼ろう。
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食べ呑み・外遊び・エンタメが生き甲斐の札幌人

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