ディノスの血を引く映画館「サツゲキ」で「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」を観てきた

2023年5月31日 18:00 700 Views
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札幌生まれ札幌育ち多分このまま札幌骨埋め

1986年週刊少年ジャンプで連載スタート以来「ジョジョの奇妙な冒険」ファンの9進法と申します。
2020年の年末にNHKで3話放送された際、そのファッション再現度や原作のテイストを踏襲したカメラワークやクールな編集に、自分も含めた一部ジョジョ好きの間で熱狂的に支持されたドラマ「岸辺露伴は動かない」。その翌年末に3話、更にその翌年に2話の計8話の放送を経て、なんとNHKドラマなのに映画化!満を持して2023年5月26日公開となりました。現代の前売りチケット「ムビチケカード」をサツゲキにて購入済みのスタンバイ万全で封切り日を迎えたのです。

地下鉄南北線さっぽろ駅改札付近にも、意図が判る人にはセンス爆発な巨大看板が!

映画「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」

原作 荒木飛呂彦
出演 高橋一生 飯豊まりえ 木村文乃
URL https://kishiberohan-movie.asmik-ace.co.jp/

早速公開初日に鑑賞してきたので、感想の一言やネタバレ(ネタバレ。ダメ。ゼッタイ)の一匙でも投げ込むべきかもしれませんが...「だが断る!!」
※念のため注釈:原作漫画にて岸辺露伴の名言
気になる人は映画館へ。とだけ言わせて頂きます。(...ドラマ良かったのになぁ)それでは何の記事かといいますと...紆余曲折あった映画館「サツゲキ」についてです。

狸小路5丁目。昔の映画館「東宝プラザ2・5」の位置に落ち着きました

サツゲキ

札幌市中央区南2条西5丁目6-1 狸小路5丁目内
URL https://www.dinos-cinemas.co.jp/sapporo/

ある世代以上の映画好き札幌っ子なら必ず通ってきた映画館「ディノスシネマズ札幌(旧:札幌劇場)」。昔はスガイ、スガイと呼んでいました。大きなシネコンでは扱わない香ばしいホラー作品やトガッた韓国映画、シアターキノからこぼれたミニシアター系邦画など独自のラインナップが魅力の映画館だったのですが、経営不振やビル老朽化などが重なり2019年をもって閉鎖となったのです。

閉鎖する間際に駆けつけて撮った1枚。青春の劇場だったので落涙しました
この黄色いチケットに「懐っちー!」となる人は筋金入りの札幌地元の映画好き

2020年、狸小路5丁目(旧:東宝プラザ2・5の位置)で4スクリーンにて再建を目指したものの、コロナによる休業や母体の民事再生法申請で四苦八苦。そんな時に行われたのがクラウドファンディングでした。

劇場へ昇る中二階に今もあるディスプレイ。支援者の名前が刻まれています

コロナ騒動初期、エンタメは不必要とばかりに営業停止や時短強制。大打撃で映画館再興も雲行きが怪しくなってきた劇場側が苦肉の策で支援を求めたのがクラファン。そのヘルプもあってなんとか営業をスタートしてからの1年間程度、確か2万円以上の支援者の氏名を上映前にスタッフロール的にスクリーンで流していました。その支援者の名前は↑の金色のパネルに今も刻まれています。こんなの言うとイヤラしいですが自分も支援しました。だって無くなって欲しくない大切な存在だから!(劇場に行く度に「あ、名前あった」と見ちゃうのが自分の下世話なトコ)

結論:今も健在の独自路線

シネコンでは「THE FIRST SLAM DUNK」や「東京リベンジャーズ2」などのキャッチーなものを流している中、さすがサツゲキ!昨日までやっていたのが「食人族4Kリマスター完全版」、そして今のイチオシがどうやら「高速道路家族」という韓国映画で、ポスターにはサービスエリアの駐車場にテント張って住んでいる家族がいました。これからも「らしさ」全開の劇場でいてほしいものです。幸多かれ!これからも応援していきます!

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