札幌シネコンの草分け的存在「ユナイテッド・シネマ札幌」で『エブエブ』観てみた
去年映画館で観た作品のトップ1.2は『RRR』『トップガン マーベリック』の9進法と申します。劇場での映画鑑賞とは、優雅で贅沢な人生体験だと思っているので、スマホやタブレットで「映画見た」と言っている輩のことは正直「なにが?動画見ただけだろ」と思っていたり。それくらい映画に対するリスペクトがあるタイプです。
チャラリーマンの僕でも流石に年度末は多忙で、やっと観てきたアカデミー作品賞の『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』。この場で稚拙な映画評をかますような筋違いなことはしませんが、結構驚きました。アカデミー賞っぽくないというか、観る人を選ぶカルト・ムービー的な作品。クセだらけ。
さて、それではサツッターさんで記事を書くにあたり主題は何かというと作品ではなく映画館そのものです。
ユナイテッド・シネマ札幌
札幌市中央区北1条東4丁目1-1 サッポロファクトリー1条館 内
URL https://www.unitedcinemas.jp/sapporo/index.html
今年はラフィラ跡地にTOHOシネマズのシネコンが開業予定ですが、札幌におけるシネコンと言えば何をおいてもユナイテッド・シネマではないでしょうか。ステラプレイス内にもシネマフロンティアがあるものの、コチラのユナイテッドには泣く子も黙る“IMAX”があるのですから!別格!劇場での映像体験・音響体験の最高峰がIMAXです。なので鑑賞環境が物を言う『ゼロ・グラビティ』や『ロード・オブ・ザ・リング』など数々の作品をココで観てきました。
北側の2条館から劇場に向かう渡り廊下には「これから映画を観るぞ!」というテンションを上げてくれる演出がなされています。11スクリーンを備えたユナイテッド・シネマ内で上映中作品のキービジュアルがライトアップされた枠に飾られており最高のランウェイになっています。
映画館の経営というのは、実はこの“ポップコーンとドリンク”の売上で成り立っています。観客動員での実入りは知れたもので、やはり大切なのはFOOD & DRINK。『シン・仮面ライダー』や『映画ドラえもん』など引きの良い作品もある日曜日とあって賑わっておりました。良かった良かった。
結論:孝行したい時に親はなし。映画観たい時に劇場なし。...にならないよう
長らく札幌に住んでいると、数々の劇場が閉館していった悲しい歴史を見てきました。「日劇」「ピカデリー」「ニコー」「蠍座」etc...。 家庭のテレビも大型になってきて、映像サブスクも全盛時代。さらに驚くのが劇場封切り半年後程度で、課金すれば平気でテレビで観ることもできる。それは判ります。ですが個人的には、館内が暗転して始まる瞬間の背筋が伸びる感じ。一時停止も10秒戻しもできない中での集中した時間。貴重だと思うんすよね。札幌くらいの人口があって皆さんがちょこちょこ劇場を楽しんでくれたら今の環境が維持できると思うので、是非是非“劇場での映画鑑賞”というエンタメを支えてくれたらと思います。