札幌ラーメン発祥の地「だるま軒」に行ってみた
「北海道旅行で食べたいもの」と言ったら、ラーメンはまず3本の指に入るのではないでしょうか。
札幌は味噌ラーメン、旭川は醤油ラーメン、函館は塩ラーメン。
北海道に来たことない人でもほぼ知っているのではないかというこの情報。
でも実は、札幌のラーメン文化は「醤油ラーメン」から始まっていたのです。
それもここ、ともするとお店があるとも気づかず通り過ぎてしまうような、小さな入口を持つお店から。
創業六十余年!札幌ラーメンの元祖!
いままでこのお店の前は何度も通っているはずなのに、ここにラーメン屋があることも気づかなかったのは、開店している時間に通らなかっただけなんでしょうか・・・?食いしん坊の私としては不覚にもほどがあります。
確実に入店するため、ネット情報をちゃんと調べて11時の開店直後に行ってみたら初めて「OPEN」の文字。
年代を感じる外観にワクワクしながらさっそく入ってみると、小さな入口から想像できないくらい奥に広いのです!テーブル席がいくつか続く細長い空間を通っていくと、広い厨房の周りにカウンターのある開けた場所に到着。
ああ、この赤いカウンター。ドラマなどに出てきそうな昭和のラーメン屋を彷彿とさせるたたずまいに、そこはかとない安心感を覚えます。
小ぎれいなラーメン店が次々と誕生する札幌にあって、ここはまるで映画のセットの中にいるよう。
そして壁には元祖札幌ラーメンの証が。
なるほど、さすが元祖札幌ラーメンのお店。おいしいものを食べて欲しいというお店の方の心遣いがうかがえます。
メニューの中から、もちろん元祖の醤油ラーメンを。一緒についてきたダンナはカレーのセットを注文です。
ラーメンを待つ間あたりを見回してみると、年代を感じる内装ながらなんて清潔感のあるお店なんでしょう。キチンと掃除された広めな厨房。油汚れは見当たりません。長く営業されているお店なのにこれだけきれいということは、毎日きちんと日々の手入れがなされているということなのでしょう。それだけでもう、商品に対する信頼度かなり高いです。
さあ、お待ちかねのラーメン登場!
あれ?
醤油ラーメンを頼んだつもりが、横に小鉢が。
お店の方から「一口どうぞ」との声。
ダンナがカレーセットだったので、私にもつけていただいたようです。なんていうお心遣い!
カレーはお肉が大きめにカットしてあり、一口と言えども食べごたえは十分。なんともやさしいお味で心も温まりました。
醤油ラーメンのスープは透明ですが、旨みがありつつもあっさりとした味。すんなりと体に入ってきて、いつまでも飲んでいられそう。
麺は自家製麺で、具の特徴は伊達巻が入っていること。なんだかお正月のようなめでたい気分になります。
「おいしい」と何度も言いつつスープもほぼ飲み干し、心も体も満足なラーメンでした。
麺が終わったら閉店ということなので、開いているときを見計らってぜひ食べてみてください。
私もまた来よう。