「Kids Venture」ってなに?
「KidsVenture(キッズベンチャー)」とは、2015年6月にさくらインターネット株式会社、ビットスター株式会社、株式会社ナチュラルスタイル、株式会社jig.jpの4社が設立した非営利団体。電子工作やプログラミングを通じて、子どもたちに「つくる楽しさ」や「学ぶ喜び」を提供し、日本のIT人材の創出を目指しています。
IchigoJam(イチゴジャム)という手のひらサイズの子供向けパソコンを使い、ハンダ付けから子どもたち自身の手で実際に組み立てながら電子工作の初歩を学ぶことができます。
今回は、10月22日にビットスター株式会社(札幌市豊平区)で開催されたイベントに行ってみました。
子どもたちの真剣な眼差し
小さなモニタとキーボードを前に、真剣な眼差しでプログラミングに興じる子どもたち。
はっきり言って、ここまでガチな感じだとは思っていませんでした。お邪魔したときには、すでにハンダ付けなどの工作は終了しており、プログラミングの段階に入っていました。簡単なゲームプログラムを一生懸命に打ち込む子どもたち。それを温かい目で見守る大人たち。
学習塾や少年野球のそれとは違うなんとも言えない雰囲気が流れていました。
発表会
今回は、16名の小学生が参加していました。男子ばかりかと思っていましたが、女子も3名参加していました。
全ての作業が終わると、画用紙に「難しかったこと」「楽しかったこと」「これからやってみたいこと」を書いて発表するコーナーがありました。こうしたプレゼンの機会を小学生のうちから体験しておくことは子どもたちにとっても大きな財産になるだろうと感じました。日本人は、人前で何か発表することは苦手ですからね。単純なプログラミングスクールの枠を超えて、「IT人材の創出」というテーマを幅広く捉え、実践されていることに感銘を受けました。
KidsVenture副代表の若狭さんいわく、「子どもたちの自由な発想力に、いつも驚かされます」とのこと。柔軟な発想力とスポンジのような吸収力でどんどん新しいことを思いついていく子どもたちのパワーに刺激を受けているとのことでした。
参加している子どもたちが皆、目をキラキラさせて作業に没頭しているのがとても印象的でした。講師の方に積極的に質問している子もいました。楽しみながらハードウェアやソフトウェアの基礎知識を身に付けられるこのイベントは、これからの日本のものづくりを担う子どもたちを育てるにはとても有意義なものだと感じました。しかも、教材に使っているIchigoJamも国産です。日本のエンジニアがより育ちやすい環境がつくられていく様子を垣間見られたような気がします。
この子たちの中から将来のスーパープログラマーが誕生するのかもしれないと思うと、見ているだけでワクワクしました。
左から、運営委員会代表の高橋 隆行さん(さくらインターネット株式会社 執行役員 セールスマーケティング本部長)、代表講師の松田 優一さん(株式会社ナチュラルスタイル 代表)、運営委員会副代表の若狭 敏樹さん(ビットスター株式会社 取締役 最高執行責任者)
KidsVenture 公式サイト
https://kidsventure.jp/