大人の秘密基地「Makers Base」でモノづくりをしてみた

2016年3月20日 19:23 775 Views
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フリーライター/WEBショップオーナー

昨年オープンしたメイカーズベースは、札幌のモノづくり好きな大人たちが集まる秘密基地のようなスポット。 そう、いい大人たちがモノづくりに没頭して思う存分遊べる場所だ。 具体的には、木工、金工、陶芸、縫製、テキスタイル、デジタル加工、とさまざまなジャンルのモノづくりを可能にする設備を備えた施設。 つまりココへ行けば、スツールも、指輪も、マグカップも、洋服も、オリジナルプリントの雑貨も、自分がデザインしたアイテムを実際にカタチにすることができる。 使用料を払えば機器や道具は使い放題、やり方がわからなければ専門スタッフによるトレーニングも受けられ、ビギナー向けのモノづくりワークショップもしょっちゅう開催している。 個人の趣味レベルでは、モノづくりを通してストレスを解消したり達成感を味わったり、と精神的な満足感を得ることができる。 そしてとことんモノづくりを極めたいなら、作ったものを商品化してネットショップで販売したり起業したり、とビジネスにできるチャンスも無限にある。 好きなことを仕事にしたい、と願い続けている夢見がちな大人のために創業補助金講座なども開講し、バックアップ体制も万全だ。 そんな魅力たっぷりのメイカーズベースの講座に参加してみた。 一度目は「体型に合わせた洋服づくり講座~立体縫製を学ぶ」、二度目は「オリジナルデザインでつくるリング」、三度目は「生地からデザインするクラッチバッグ」。 1回受けるとクセになり、次は何を試そうかと気づいたら常連になりそうな勢いだ。 モノづくりをやってみたいけど自分に何が合うのかわからない、という方は気軽にアレコレ体験できる敷居の低さもうれしい。 前置きが長くなったが、今回紹介するのは「生地からデザインするクラッチバッグ」。 私はここ最近、モロッコの幾何学模様のモザイクタイルを愛してやまなくなり、その柄のアイテムがどこにも売っていないので作ってしまおうと思いついた。 指導してくれたインストラクターに「いままでで一番おもしろかったクラッチバッグの柄は?」と尋ねると、「ミジンコ」とのこと。 世の中にはさまざまなマニアがいるようだ。 手順としては、持参した画像からオリジナルプリントの生地をつくり、ミシンで縫って3時間半で完成。 写真ではなくて、絵具などで絵を描くところからはじめることもできる。 生地専用のプリンターで画像を印刷して、蒸してから水洗いし、色止めしてアイロン掛け。 photo1094_2 photo1094_3 photo1094_4 型紙に合わせて生地を裁断して、裏地をつけてミシンで縫って仕上げる。 工業用ミシンは性能がよく、お裁縫が大の苦手な私でもなんとか真っすぐ縫うことができた。 その間インストラクターが丁寧に教えてくれるので、不安はまったくナシ。 自分ではどうしても難しい作業があれば手伝ってくれる。 自分の手でつくり上げたクラッチバッグは当然のことながら大のお気に入りで、友人たちから褒められるたびにニヤニヤしてしまう。 ここまで愛情をもって大切にできるアイテムは、やはり手作りでしか得られないのではないだろうか。 photo1094_5 新しいモノを買っては飽きて捨てて、の繰り返しを当然のように考えていた消費社会で、ちょっぴりエコの本質に触れるような体験ともいえる。 何はともあれ「モノづくりって楽しい!」を満喫できるメイカーズベース、ちょっと興味のある人からこだわり派のマニアまでオススメできるスポットだ。 photo1094_6 【Makers’ Base Sapporo】 札幌市中央区南4条西13丁目1-26 http://makers-base.com/sapporo/
syushu inc.
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フリーライター/WEBショップオーナー

フリーライター歴20年くらい。国内外問わず旅が大好きで、最近は中東ばかり行ってます。 「中東雑貨のセレクトショップ CHAKA」のオーナーをやりつつ、染色家、アカシックレコードリーダー、グリーフケアセラピストとしても活動しています。

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