5月27日~29日、もいわ山観音寺本堂で現代文学演舞「地獄変」が公演されました。

「コンテンポラリーダンス+日本舞踊+演劇+民族音楽+文学」 と書いてみたが、到底足し算では表しきれないものがあった。
選ばれた文学作品は、「藪の中」(芥川龍之介)、「葵の上」(三島由紀夫)、「地獄変」(芥川龍之介)の3本。

「観音寺で起こる、地獄変」

煩悩なのか本能なのか、欲にかられた人間模様を演ずる場所は、お寺。
藻岩山のふもと、観音寺本堂。 なんというシチュエーション!

藪の中
出会う男女3人がそれぞれの立場から証言をするため、その都度同じシーンが繰り返される。シーンの反復や相手との接触を次の動作につなげていくのはコンテンポラリーダンスの特徴のひとつ。(と、その筋に詳しくない私がいうのもはばかられるが)

葵の上
セリフとダンスが一体化していて、全く違和感がない。
この話では日本舞踊の妖艶さがぴったりだった。

地獄変
猿役が前半でコミカルな部分を見せることで後半の壮絶なシーンがより際立ち、ぐっと惹きこまれた。

表現は動いている者だけにあらず、真に迫るナレーションがまた素晴らしかった。
そして音楽!民族音楽を超え、それはまさに効果音となって盛り立てた。
照明はもはやお寺の本堂ではなく、どこかの劇場にいるかのよう。

最初にあげた 「コンテンポラリーダンス+日本舞踊+演劇+民族音楽+文学」がここまで融合するとは思わなかった。

ここ数年コンテンポラリーダンスが急激に盛り上がってきているように感じるが、こういった試みは素晴らしいと思った。再演、そして新たな作品も希望!もっと観たいと思わせられた公演だった。

素晴らしい演出に拍手!!
フライヤーを含めこの世界観は、このメンバーだったからこそのものだろう。
私にしては珍しく、「素晴らしい」連発である。

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CONTE-SAPPORO Dance Center
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