寝台特急「カシオペア」最後の雄姿を見に行ってみた
2017年2月15日 22:27
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寝台特急「カシオペア」は、1999年~2015年8月まで上野~札幌間を運行していた臨時寝台特急です。
札幌駅を発着する寝台特急「北斗星」「トワイライトエクスプレス」「カシオペア」の豪華三本柱として活躍していましたが、老朽化や北海道新幹線開業といった時代の流れにより、運行が廃止されてしまいました。
札幌駅を発着する寝台列車は姿を消してしまったのです・・・
ところが、JR東日本は2015年8月以降「カシオペアクルーズ」「カシオペア紀行」という名称で団体専用列車を運行することを発表。
その運行経路の中には札幌発着便も含まれており、再びカシオペアの姿を札幌駅で見ることができるようになりました。
と喜んだのもつかの間、2017年2月の運行をもって北海道内での運行は完全終了との発表がありました。
しかも、運行は週末土日に限定されているため、2月に北海道内でカシオペアの姿を見ることができるのは4日、5日、11日、12日、18日、19日、25日、26日の8日間しかありません。
これまでの北海道活性化への功績や、乗車した思い出がある身として、その姿を目に焼き付けておこうと2月12日に札幌駅へ向かいました。
電光掲示板には「団体」の文字。行先は遥か遠く「上野」。
ホーム端部には、カシオペアの姿を写真や映像に収めようと、多くの方が来ていました。混乱を避けるためか、駅員さんだけでなく警察官や警備会社の人まで立っていました。カシオペア人気を裏付けるものかもしれませんね。
小雪が舞う中、札幌駅4番線にカシオペア到着。
牽引機はJR貨物のDF200ディーゼル機関車。
DD51重連を見慣れていることもあってか、違和感を覚えました。
札幌~上野間を定期運行していたころの姿がこちらです。
青色の2両の機関車がDD51という形式で、2両つないでいることを重連と言います。
札幌駅4番ホームは、寝台列車のような長い編成でも対応できるようホーム長が他のホームより長いことが特徴です。
やはり、札幌駅4番ホームには寝台列車の姿が似合いますね。
ひと際目立つ銀色に5本ストライプの車体。
これから始まる12時間以上の長くて短い旅に向け、ホームに佇むカシオペア。
駅員さんの安全確認・出発合図のもと滑るように札幌駅4番ホームを後にしました。
札幌駅で見られるのも、残すところあと4回です。
最後の最後まで、トラブルなくご利用される方々に素敵な旅を提供してもらいたいですね。
皆さんも、カシオペアの雄姿を見に出かけてみてはいかがでしょうか?
時刻等は下記URLを参考にされてください。
https://www.jreast.co.jp/press/2016/20161209.pdf#search=%27%E6%9D%B1%E6%97%A5%E6%9C%AC+%E3%82%AB%E3%82%B7%E3%82%AA%E3%83%9A%E3%82%A2%27
※E26系カシオペア車両の北海道内の運転は2017年2月26日(日)の札幌発上野行の運転をもって終了