国指定重要文化財に登録されている豊平館に行ってみた!

2021年6月2日 8:00 1,239 Views
アバター画像

副業ライター

札幌市営地下鉄南北線中島公園駅から5分と好立地に位置している豊平館。
豊平館は明治期に開拓使が建てた洋風型2階建て木造ホテルであり、現存している最古の木造ホテルとしても知られています。今回はそんな豊平館に行ってきました!

当時の歴史を感じることができる国の重要文化財・豊平館をご紹介!

明治期・最古の木造ホテルとして使用されていた豊平館とは?

北海道を開拓した開拓使が、開拓使直営の洋風ホテルとして1880(明治13年)年11月に建築した建物が豊平館です。実は豊平館は日本最古の木造ホテルとしてとても有名です。
また明治・大正・昭和の激動期において、天皇御一行も訪れている由緒正しき建物としても知られています。建築当初は北1条西1丁目に建てられ、公会堂付きの文化活動拠点として使用されてきました。1958(昭和33)年に今の中島公園内に移され、平成23年まで結婚式場として利用され続けてきましたが、2016年6月に交流施設としてリニューアルオープンしました。
なお1964年(昭和39年)には国の重要文化財としても指定されている貴重な建物なのです。

豊平館へのアクセス方法や営業時間は?

豊平館へのアクセス方法は地下鉄利用か市電を利用するのが便利です。
簡単にア豊平館までのクセス方法を以下にまとめました。

【地下鉄】札幌市営地下鉄南北線「中島公園」下車後、3番出口から徒歩5分

【市電】札幌市電「中島公園通」下車後、徒歩5分

ただし、豊平館専用の駐車場はございませんので、車で行く場合は中島公園付近にあるコインパーキングを利用するのがおすすめです。このエリアにはホテルも多くあることから、コインパーキングも多く、駐車場所には困りませんのでご安心ください。
なお障害をお持ちの方専用の駐車場も敷地内に用意されているので、どなたでも気軽に豊平館を訪れることができます。

チケット購入は?料金はいくらくらい?

チケットは当日にチケットカウンターで購入します。
チケットカウンターは豊平館入り口である交流センター通路を進んですぐ右手にあります。カウンターでスタッフからチケットを購入し、豊平館館内に進むことができます。

料金についても簡単にまとめてみました。

【入館料】
・個人・・・300円
・団体(20人以上)・・・270円
・年間パスポート・・・500円
・中学生以下・・・無料

学校等の引率者や身体障害者手帳をお持ちの方などは料金が免除されるので該当する方は必ずチケット購入時に申告するようにしましょう。

豊平館の見どころやオススメの場所をご紹介!

豊平館で見てほしい装飾はこの5つ

豊平館内にある建築物における装飾で特に注目して頂きたいポイントを5つ紹介します。
フォトスポットにもなるのでオススメです。

1 階段の手すり

2階に上がる階段横の手すりは職人の高度な技術を使って作られた手すりです。
高度な技を使ってつくられた手すりは必見です。

2 カーテンやカーペット

豊平館で使用されているカーテンやカーペットは京都の西陣織を手本に作られています。西陣織をモチーフにしたデザインにも注目してみてください。

3 シャンデリア

豊平館にあるシャンデリアは当時、ガス式灯具を使用したローソク灯として使用されていました。現在は電灯に変わっていますが、当時のコックがそのままついていることからガス式灯具の面影を見て楽しむことができます。

4 シャンデリア上の天井飾り

シャンデリアの吊元には漆喰という飾りを施しています。
立体的に仕上げる「こて絵」という伝統技術を使用しており、そのデザインは圧巻です。

5 暖炉

豊平館の館内には暖炉が6基あります。
どの暖炉も大理石と漆喰塗を使用しており、当時の優れた左官技術を垣間見ることができます。

豊平館で必見のスポットはココ!

館内には見どころ満載な展示スポットがたくさんあります。
今回は特に見てほしいスポットを7つご紹介します。

1 1階 帳場

この場所は当時、帳場として使用されていました。現在は豊平館に関する資料やパンフレット・書籍等が置かれています。また豊平館に関する映像が流れており、1回あたりの上映時間は30分、映像から当時の豊平館に関する歴史を学ぶことができます。

2 1階 芙蓉

天井中心飾として用いられている「芙蓉」を名前にあてた部屋では結婚式場として使用された様子の展示映像「幸せの記憶」を見ることができます。どのように豊平館が式場として使用されているのかが知れるので、訪れた際はぜひ映像を見てみてくださいね。

3 2階 紫

天井中心飾となっている「紫」を室名にしたこの部屋は明治天皇行幸時に侍従が天皇の供進を行う部屋として使用されていました。現在は行幸・行啓関連資料が展示されているお部屋で、建設計画から建築の概要、内部の見どころや壁・床の特徴などの詳細が紹介されています。また当時天皇が使用した椅子など当時の物が展示されているので、豊平館必見の場所と言えるでしょう。

4 2階 勺薬

天井中心飾となっている「勺薬」を室名にしたこの部屋は、明治天皇行幸の時に侍従長の部屋として使用されていました。現在このスペースでは当時の雰囲気を楽しめるよう、使用可能な椅子やテーブルが配置されています。ただし飲食等はできないので注意してくださいね。

5 2階 勺薬寝間

当時寝室として使用されていた部屋です。当時の雰囲気が感じられるよう寝台や洗面台等が配置されています。
入室できるので、現代とはやや異なった宿泊様式を学ぶことができます。

6 2階 梅

ここは行幸啓時、明治・大正・昭和天皇が滞在していた部屋です。当時の塗装や壁構造に復元されており、当時使用されていたものを再現した家具も置かれています。

7 2階 広間

豊平館内でもっとも広いのがこの大広間です。広さは約172㎡にも及びます。明治天皇行幸時には、謁見所として使用されていました。部屋にはタブレットが置かれており、建物の構造などを紹介しています。

7つほどのオススメスポットを紹介しましたが、紹介したスポット以外にも見るべきスポットはたくさんあります。
訪れた際はぜひ、すべてのスポットを巡ることをオススメします♪

札幌観光の際、豊平館で明治期の歴史を堪能してみませんか?

札幌中心部からもアクセスしやすい場所に位置している豊平館。
当時どのように使用されてきたか、現在に至るまで豊平館はどのような時代をくぐり抜けてきたかなどを知ることができ、とても札幌の歴史を勉強できる場所です。
また豊平館がある中島公園内のエリアにも見どころがたくさんあります。
札幌を訪れた際にはぜひ豊平館に立ち寄ってみてください。

syushu inc.
アバター画像

副業ライター

北海道在住のライター。普段はサービス業で勤務。 時間があれば食べに出かける日々。 純喫茶と昭和レトロにハマる今日この頃。

このライターの記事一覧
サツッターのTwitterはこちら