「三井ガーデンホテル札幌ウエスト」プレス内覧会に参加してみた

2020年3月2日 21:19 1,752 Views
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フリーライター/WEBショップオーナー

「三井ガーデンホテル札幌ウエスト」がオープン!

2020年2月20日に「三井ガーデンホテル札幌ウエスト」がオープンしました。
札幌駅から徒歩4分という利便性の良さに加え、旅の疲れを癒す大浴場があり、朝食メニューに力を入れている、そして価格帯はミドルクラス、という旅好きな女性たちのニーズをしっかりおさえたホテルです。

旅行のプランニングをする上で滞在先のホテル選びは悩ましく、成功すると旅をより快適にしてくれるし、微妙にハズすと「なんかしっくりこない」という違和感を味わうハメに。
観光を目的とした女子旅で重要になるホテル選びのポイントは、立地・お風呂(温泉)・朝食の3点。
その3つの条件を満たすホテルを予算内でピックアップして、最終的には内装デザインやブランドイメージでチョイスするのが女子旅プランの鉄則です。
(だって同条件だったとしても、ホテルの雰囲気がダサかったら泊まりたくないのがオンナゴコロw)

「三井ガーデンホテル札幌ウエスト」のオープンに先駆けて、「プレス内覧会・レセプション&トークショー・特別試泊会」が開催されたので、サツッター記者として体験してきました。
国内外問わず旅が大好き女子という自由気ままなスタンスから、率直な感想にマニアな意見を織り交ぜつつ、同ホテルを勝手に星つき評価でご紹介します!

同ホテルの東隣には、ビジネスユース向けの「三井ガーデンホテル札幌」が並んでいます。

「三井ガーデンホテル札幌ウエスト」の総合評価は星4.3

<総合> ★★★★ 4.3

①立地 ★★★★★ 5
②風呂 ★★★ 3
③食事 ★★★★ 4
④部屋 ★★★★★ 5
⑤接客 ?
⑥雰囲気 ★★★★ 4

「三井ガーデンホテル札幌ウエスト」のイチ押しポイントは、すべてが真新しくて気分の上がるところ。
新規オープンならではの特徴なので、数年後にはその真価の問われるところですが、新しさに含まれるメリットには時代のニーズにフィットしたサービスがあります。
同ホテルでは部屋の備品に心にくいおもてなしを感じて、<④部屋>の評価に星5つをつけました。
札幌駅から徒歩4分という申し分のない<①立地>にも星5つ。
<③食事>は星4つにしましたが、同ホテルのカフェレストランでは札幌で活躍する飲食店経営者をプロデューサーに迎えて、クレープをテーマにした新業態で勝負に出ました。
朝食ビュッフェのお食事クレープも、カフェタイムのスイーツクレープも、女子たちに食べてみたいと思わせる話題づくりの上手さこそ、今後も同ホテルの強みになって行くのではと予想しています。

①立地 ★★★★★ 5

新千歳空港からJRで札幌駅に到着して、徒歩4分でホテルにチェックインできる距離がうれしい。
北海道旅行のスタート泊にしても、道内をめぐってからのラスト泊にしても、札幌駅エリアは何かと便利です。

建物の基壇部にはレンガを使用して、北海道らしさを取り入れたデザインに。

・札幌駅周辺には飲食店が多く、ラーメンから海鮮居酒屋まで北海道名物を食べるのに困らない。
・「札幌駅」から「すすきの駅」までは地下鉄で2駅。タクシーでも700~800円程度。
・コンビニは徒歩1分のところにある。

②風呂 ★★★ 3

大浴場に旅情を求めると期待外れになってしまうけど、広いお風呂で足を伸ばしてゆっくり湯船につかりたい、という目的なら満足できます。

坪庭には、「すすきの」の由来であるススキ野原をイメージした作品を飾っています。

・温泉ではない。
・新しくて清潔感がある。
・窓の外は見えないけれど、坪庭に飾った中林丈治氏の作品「風標(かぜしるべ)」が目を楽しませてくれる。
・ドライヤーの風量が強くてナイス。

③食事 ★★★★ 4

クレープが目玉のカフェレストラン「さんかく堂」は、地元札幌からリゾット専門店と夜パフェ専門店を展開する「Gaku inc.」がプロデュース。
朝食ビュッフェでは焼きたてクレープに好きな食材を盛りつけて、オリジナルクレープを作っていただきます。
ほか、北海道産の食材を使った和洋メニューや月替わりの郷土料理など、食で北海道を楽しめるように工夫していました。
カフェタイムでは「大人の皿盛りクレープ」と題して、女子のハートをくすぐるヒネりのあるメニューをラインナップ。
地元の札幌女子もお茶しに行きたくなるカフェです。

お皿にクレープを乗せて、まずはソースをチョイス。道産ベーコン&ウインナー、グリル野菜、ピクルスやオリーブなどをトッピングして、オリジナルクレープの出来あがり!
オープンキッチンで焼きたてのクレープを提供しています。
白樺に見立てた白のメレンゲ菓子が目をひく「苺とピスタチオとフランボワーズのクレープ」1,100円。酸味のあるフランボワーズのクレープ生地に、ピスタチオジェラートと生チョコがマッチ。ごぼうチップとカカオニブがアクセント。

・朝食ビュッフェのメニューは和洋盛りだくさんで、道産素材や郷土料理など北海道を意識したメニューが多い。
・好きなソースや食材をトッピングするオリジナルクレープは、自分で作る楽しさがある。
・カフェタイムのスイーツクレープは「苺とみょうがの竹炭クレープ」「キウイと発酵乳のクレープ」など5種類あり、盛りつけの美しさにときめく。
・クレープは米粉やタピオカ粉をミックスしたもちもちタイプ。スイーツには合うけれど、お食事にはガレット系のさっくりタイプが合うのでは。

④部屋 ★★★★★ 5

総客室数169室のうち70室はトリプルユースOKなので、家族旅行やグループ旅にも対応。
1室のみのジュニアスイートツインは、エキストラベッドを入れると4名まで宿泊できます。
客室内は北海道の海と森をイメージして、ブルー系とグリーン系の配色でコーディネート。
時代のニーズを踏まえた備品類が、旅をより快適にしてくれる小道具になっていました。

試泊した1~2名用のモデレートクイーン。幅1,640㎝のクイーンベッド1台、ソファ、バスタブ&トイレのある21.9㎡の部屋。
ジュニアスイートツインは60.7㎡の広さに、1,400幅のベッドが2台。アイヌ文様をモチーフにしたパーテーションで北海道らしさをアピール。

・各種スマホに対応した充電ケーブルが用意されていて感激した。
・真鍮のスイッチプレートにはUSBコンセントがある。
・部屋の上部にぐるりと長押を設えていて、好きなところに洋服や小物をかけられるので便利。
・部屋とユーティリティに備えつけたウォールミラー以外に、2種類の手鏡が用意されている。スタンドできるレザーカバーの鏡と、女優ライトと拡大鏡のついたスタンドミラー。女子旅にうれしいおもてなし。

⑤接客 ?

・内覧会&試泊だったので不明。
・ホテルの駐車場が内覧会では使用できず、系列の隣の「三井ガーデンホテル札幌」の駐車場をお借りしたところ、スタッフさんが親切だった。
・帰り際に駐車係のおじさんに感想を尋ねられ、快適だった旨を伝えると「ウチのホテル、いいでしょ~」と笑顔で仰られた。ホテルに誇りを持って働いている様子が、さわやかで気持ちよかった。

⑥雰囲気 ★★★★ 4

1Fロビーは南側に大開口を設け、明るく開放的なスペースに。
モノトーンを基調とした無機質な空間にあたたかみのあるレンガタイルを配し、北海道モチーフのインテリアをセンスよくコーディネートしています。
洗練された雰囲気があり、全体的に悪くないけど、あまりにもわかりやすい北海道のイメージをつめ込み過ぎているので星4つ。
外壁と内装のレンガ(江別)、吹きガラスの照明(小樽)、ラベンダーを入れた小瓶(富良野)、中東のキリム(民族柄つながりでアイヌ)、蝦夷系動物のイラスト、木彫りの熊をモチーフにした作品、などなど。
アイヌ文様をモチーフにしたデザインを使っている流れで、キリムもアイヌ文様に近いものを選んだとのことですが、そこは強引に寄せなくてもいいのでは。
キリムは各民族の歴史を織り込んだすばらしい伝統工芸品なので、キリムそのものをリスペクトした視点があるとよりクール。

キリムで製作したクッションカバーとソファの下に敷いたキリムは、アゼルバイジャンとモロッコで手織りされた伝統工芸品。
北海道らしい木彫りの熊をテーマに制作した、アーティストユニットmagmaによる作品。テーブルや椅子など、木製の家具(廃材)を解体して使用しています。
北海道の動植物をモチーフにした額縁サインで、階数を表示しているエレベーターホール。

・1Fロビーのあざやかな紫のソファとキリムが、エキゾチックで心ときめくスポット。女友達とココで待ち合わせしてから「さんかく堂」へ行きたい。
・北海道といえばラベンダーだからとソファを紫にしたそうだが、何でも北海道にこじつけなくてもいいと思う。北海道に絡まなくても美しいものは美しい。
・北海道らしさの定義が表面的な部分にしかないので、本質を捉えることによって道民から応援されるホテルに育って行くのでは。

最後に「三井ガーデンホテル札幌ウエスト」さんへ

この度は大変お世話になりました。
1泊2日という短い時間でしたが、日常生活から離れて存分に、そして快適にリフレッシュさせていただきました。
心より感謝申し上げます。
友人を誘って「さんかく堂」へクレープを食べに行きますね!

話しは変わりますが、「三井ガーデンホテル札幌ウエスト」さんだけではなく、アイヌ民族の伝統文化を見直すムーブメントの影響で、北海道らしさをアピールするデザインとしてアイヌ文様を使用する企業や自治体が増えています。
表面的なデザインだけを真似るのではなく、アイヌ民族の思想の本質「自然との共生」や「調和の精神」こそTTP(徹底的にパクる)して、北海道から発信して行くことがこの先の未来に必要なことではないでしょうか。
持続可能な社会へ移行するための見本となるようなホテルが、ぜひ北海道から誕生してほしいと願っています。
話題づくりの上手な「三井ガーデンホテル札幌ウエスト」さん、先駆けとしていかがでしょうか?

三井ガーデンホテル札幌ウエスト
〒060-0005
北海道札幌市中央区北5条西6丁目2-4
011-218-2231
https://www.gardenhotels.co.jp/sapporo-west/

カフェレストラン「さんかく堂」
朝食 06:30~12:00
クレープカフェ 12:00~20:00

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フリーライター/WEBショップオーナー

フリーライター歴20年くらい。国内外問わず旅が大好きで、最近は中東ばかり行ってます。
「中東雑貨のセレクトショップ CHAKA」のオーナーをやりつつ、染色家、アカシックレコードリーダー、グリーフケアセラピストとしても活動しています。

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