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冬の円山動物園へ動物たちを見に行ってみた
もし許されるなら馬に乗って通勤したい9進法と申します。動物はとても好きですが、自分の面倒にも手を焼く分際で飼育なんて無理。ってわけで先日の日曜日に円山動物園へお出かけ。冬でも元気な動物たちを見てキャッキャしてきました。
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円山動物園
札幌市中央区宮ヶ丘3番地1
開園 9時30分 ~ 閉園 16時30分 (最終入園 16時00分)
入園料 大人800円・高校生400円・中学生以下 無料
URL https://www.city.sapporo.jp/zoo/
札幌に住んでいて円山公園に行ったことがない人は居ないのでは?市内屈指の桜や紅葉の名所でもあり、荘厳な北海道神宮も隣接、八十八ヶ所周りの山歩きも楽しめます。また札幌ドームができる前にはプロ野球の試合も行われていた円山球場もあったりと市民のレジャーに根ざしてきたエリアです。夏場なら地下鉄「円山公園」から散歩がてら木々の中を歩いていくのも良いですが、まだまだ雪道だったので循環バスがオススメ。5分程度で動物園に到着です。
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なんだかんだで2時間半以上かけて全部の動物たちを回りましたが、かいつまんでご紹介したいと思います。動物によっては生態あるいは時間帯の関係で、屋内観覧になってしまい冬の動物園の醍醐味は無かったものの、そういう意味では冬が似合うナンバー1は...
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まさに「水を得た魚」ならぬ「雪を得たホッキョクグマ」。悠々と雪の中を闊歩していました。シロクマってグリズリー(ヒグマ)よりデカいんですって。あとこの豆知識は知っていましたが、シロクマの体毛って実は透明でストロー状に中空なってるんですよ。こういう各動物の情報も館内掲示板に記されているのでじっくり読んで回るのも動物園の醍醐味です。ちなみにこの「ホッキョクグマ館」には、なぜか彼らの大好物であるアザラシが一緒に飼育されています。ホッキョクグマからしたらなんというオアズケ状況。多分、位置的にアザラシの姿も見えているしニオイも届いてヨダレたらしているのではないでしょうか。
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「旭山動物園」が画期的な展示方法で全国的に注目されからこっち、全国各地の動物園や水族館も旧態依然な展示方法・飼育環境ではなく、いろいろ趣向を凝らしてきましたよね。ここ円山公園にも水中トンネルがありアザラシがいきいきと泳いでいる姿を見ることができました。空が澄み渡った日だったので絵になります。
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さて雪が似合うナンバー2は...ニホンザル。雪と露天風呂の風景に動物をプラスするならば彼らをおいてないでしょう。おひさまポカポカの中、毛づくろいしたり寝そべったりしていましたが、みんなして温められた岩沿いに居るってことは寒いのは嫌いなのかもしれません。
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こちら円山動物園で見られるのはアジア象です。アフリカ象に比べて全体サイズが小ぶりで耳が小さく、また体高で一番高い位置が背中になっています。(アフリカ象は肩部分が一番高い)象たちが飽きないように餌の場所を工夫して探させたり、非常に広い居住空間をとり水遊び場も整えられていたりと、動物に寄り添う努力を感じました。
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昔、引越屋のCMにあった「キリンさんが好きです。でもゾウさんのほうがもっと好きです」には全キリンが泣いたと思います。僕はどっちも大好きです。あらためて近くで見ると、本当になんていう背丈してるんだと驚愕します。
結論:人間のエゴかもしれないが愛情あふれる施設
僕の大好きな『ダーウィン事変』という漫画では人間とチンパンジーの遺伝子をもつ“ヒューマンジー”という登場人物が檻に閉じ込められた際に、人間に対し「入っててわかったけど自由に動けないのってすごくストレスだね。あそこに動物入れない方がいいよ」という戦慄の台詞がありました。人間は生きているだけで残酷な存在という部分があることは否めないでしょうが、それでも命の大切さを学んだり、自然に逆らっていようとも絶滅から動物を保護したりする愛情も持っています。そんなことにも気づかせてくれる動物園での休日でした。
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