ロースタイルのシェアカフェで三人のヴィーガン・ベジ料理を食べてみた

2017年9月1日 0:14 1,445 Views
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札幌市民

ローフード、ヴィーガン、ベジ料理など、結構耳にするようになり、菜食主義のお店も増えてきました。 とはいえ、まだ少ないのも事実。 個人的には、物心ついた時から肉を受け付けない体質だったので(なぜかひき肉だけ食べられたのは謎)、社会人になってから食べられるようになった今でも菜食寄りの私にとって、ベジ料理系の店と聞くとアンテナが立つんです。 「RawStyle Cafe MANOA」さんは、三人のシェフが「ヴィーガンorベジである」ということを共通の条件にシェアカフェとして運営している面白い古民家カフェです。 三人三様のヴィーガン・ベジ料理を、今回堪能してみました。

living food

水曜・木曜は、「RawStyle Cafe MANOA」さんのメイン店主みさこさんのローフード・ヴィーガン料理がいただけます。 このメニュー表は「living food」用のもの。 今日の日替わりランチはロートマトカレー。 他にもフードメニューには「ブッタ丼」「ほぼサラダ」など気になるネーミングのものや、きのこパスタもあるのですが、今回はいろいろ味わいたいので日替わりランチをオーダーしました。 とってもボリューミーですが、すべて動物性なしです! スープはトウモロコシの中でも甘味の強いピュアホワイトの冷製スープ。 素材の味が生きています。 前菜の盛り合わせは6品。どれも美味しくて、工夫をこらしたローフードを楽しめます。 パスタ状になっているものがあり、ローフードでのパスタはズッキーニや蕪などを細く切って代用するんだそう。手が込んでいます。 メインのカレーは、トマトベースで、そんなに辛くないのでお子様でも全然いけそうな感じの優しい味。 お米は「長岡式酵素玄米」。 長岡式酵素玄米というのは、小豆入りの玄米ご飯を3~4日間保温して発酵させたもので、私、大好きなんです。 今回はデザートも堪能。ロースイーツです。 豆腐チョコケーキとさつまいものアイス。 とっても美味しい! 乳製品を使わない代わりにオイルやココナッツミルクなどでコクと滑らかさを出しているんだそう。 みさこさんは肉が食べられないわけではなかったけれど、元々小さい頃からあまり受け付けなかったそうで、その後ヨガなどを通していろんな人との出会いの中で「肉を食べないってカッコいい!」と、肉を食べないことを受け入れられるようになったんだそう。出会いって大きいですよね。私の周りは肉大好き系ばかりだったので、肉が食べられないと言ったらドン引きされたものです…。そんな友人たちも大好きだけど。笑 みさこさんがヴィーガンを始めた頃から見て今の環境は変わり、それに伴って体の陰陽のバランスも影響を受けているので、ヴィーガン実践者でも卵や蜂蜜、乳製品など陽の食を体調に応じて柔軟に摂ることもあるんだそう。体の陰陽のバランスを取ることが大事というお話は、とても興味深かったです。

笑顔の重ね煮

金曜・土曜は、みさおさんの「重ね煮」ベジ料理をいただけます。 日替わりランチは、今回はカレーうどんでした。 みさこさんの時と同様、偶然にもカレーつながり。 色々味わってみたいので「ぜんぶセット」をオーダー。 重ね煮とは、野菜を決められた順に重ねていき、水を一切使わずに少量の塩のみでじっくり煮込んで野菜本来の味と旨味をひき出したものだそう。野菜の重ね方には理由があり、鍋の下にはトマトやナスなど「上に向かって伸びる野菜」を、上の方には玉ねぎ、人参など「下に向かって伸びる野菜」を重ねていき、それにゆっくり火を通すことによって鍋の中で野菜の力が循環してバランスの良い、体に力を与える煮込み野菜ができるとのこと。興味深い! 「煮込んだものがあるので、良かったら味見どうぞ」と、料理のベースになる重ね煮野菜を食べさせてくださいました。 塩のみなのに、甘味があってとっても美味しいです! そんな旨味たっぷりの重ね煮野菜をふんだんに使ったカレーうどんは、たくさんの野菜やきのこが摂れて、とっても美味しい! 野菜の甘みで辛さはそんなに強くなく、食べやすいです。 いただいたシフォンケーキも、重ね煮野菜を使っています。 フワッフワでとっても美味しく、野菜を感じさせません。 実際にはかぼちゃ、長芋、えのきが入っているんだそう。 ソースにも同様の野菜を使い、豆乳とメープルシロップでできているんだそう。 みさおさんは3年前に重ね煮に出会い、毎日の食に取り入れているうちに、それまでの体調不良が気づくと回復していたことに感動して、この料理を広めようと決め、本元の岡山まで学びに行き、たくさんの人に食べてもらいたい、重ね煮を知ってもらいたいという思いから、ここで週2日のシェアカフェを始めたんだそう。 ご自宅では重ね煮料理教室も開催しているとのこと。 「ありがとう」の気持ちを野菜や料理に込めるというお話、心に沁みました。 ※みさおさん、足を痛められたとのことで8月いっぱいでシェアカフェ卒業しています。

vegeラボ食堂

日曜・月曜は、ゆうこさんのベジ料理をいただけます。 ランチメニューは「ハレの日プレート」と「Vegeカレーランチ」の二種類。 ここまで来たらカレーつながりでまとめるのもいいなと思いましたが、プレートがどうしても気になり、気づくと「ハレの日プレートで」と口走っていました。 三人三様のカレーを堪能するっていうほうがネタ的に面白かったかなぁ…なんてことを後で悶々と考えていましたが、出てきたランチがとっても美味しそうだったので、煩悩すっ飛びました。 しょうゆとメープルシロップのドレッシングのサラダには、豆腐を塩麹につけたものがのっていて、それがアクセントになっていて美味しい!シンプルなのに味わい深いです。 とうもろこしのスープは、重ね煮の野菜をベースに、とうもろこしと一緒にペースト状にしたものだそうで、野菜のみの優しい味わいです。 メインプレートには、見た目はまるで味噌カツの、実は車麩の揚げ物がのっています。食感もカツっぽくて、肉が好きな人にとっても食べごたえのある一品です。 付け合せの野菜もひじきも優しい味で、味噌カツ風のソースのしっかりした味に対して箸休めになります。 そして私の大好きな長岡式酵素玄米。 満足です! 今回もデザートを追加でいただきました。 水ゼリーのベリーソースかけ、豆腐クリームのせ! 水ゼリーとベリーソースがぴったりで、ベリーソースと豆腐クリームもぴったりで、三種を一緒に食べるとすっごく美味しくて絶妙でした。 ゆうこさんがベジ料理に行きつくまでには、最初にお子さんの身体のことで自然治癒力を高めたいという思いからマクロビを独学で勉強し実践してみたところからはじまったそうです。でもそれを守ることに苦しくなったこともあり、そんな中、みさおさんと同じく重ね煮に出会い、こういう食べ方があるんだということを知って、自然に肉も魚もそんなになくても大丈夫と感じられるようになったんだそう。 ゆうこさんのベジ料理は「美味しくて楽しいから続けられる」ということがベースにあるようです。 札幌ではまだまだ珍しい「出張シェフ」もされているとのこと。 もちろんベジ料理専門です。

必要な食はカラダが知っている

今回はシェアカフェというスタイルで、三人の方のヴィーガン・ベジ料理をいただけるという珍しいお店に興味を抱いて記事にさせていただきましたが、お話を伺うと、三人三様の深い話や面白い話を聞けて、お一人ずつで一つの記事にできると思うほどでした。 それぞれに様々な経過の中で、今の食のスタイルに出会った共通のところは、身体の声に耳を傾け実感した結果なんだろうと感じました。 肉食が悪いとは言わないし、体質は人それぞれ違うものなので選択は自由ではあるけれど、食を自由に選べる今の時代だからこそ、食と向き合うことって大切なことだなと思いました。 食べることは生きることにつながっていますから。 なんて感想を持ちながらも、ちょっとお菓子をつまんだり、食べ過ぎたり、結構学ばない日々を送っている筆者でございます。 自分にご褒美、これからはベジ料理を食べに行くってことにしようかな…。笑 今後のMANOAさんは、「笑顔の重ね煮」のみさおさんが8月いっぱいでMANOAさんを卒業されましたので、9月から体制が変更しています。 水・木・金曜10時~16時:living food みさこさん 土・日・月曜10時~18時:vegeラボ食堂 ゆうこさん 火曜定休となります。 RawStyle Cafe MANOA 札幌市中央区南17条西18丁目1-23 011-596-0795 また、三人それぞれの活動については、フェイスブックページがあります。 料理教室やイベントなども確認できますので、ご興味のある方は是非。 RawStyle Cafe MANOA(みさこさん) https://www.facebook.com/rawstylecafemanoa/ 笑顔の重ね煮料理教室みなみな。(みさおさん) https://www.facebook.com/kasaneniokami/ vegeラボ(ゆうこさん) https://www.facebook.com/vegetarian.sapporo/
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札幌市民

札幌生まれの札幌育ち。
興味の対象は衣食住心身、それらを彩るもの全般。
日常の一部を切り取った発信を楽しんでもらえたら嬉しいです。

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