【VITA-01】2020北海道クラブマンカップレース第4戦に参戦してみた
2020 北海道クラブマンカップレース第4戦
開催地:十勝スピードウェイ
天候:雨→ 曇
気温:最低12℃ 最高19℃
Car No.30 十勝レーシングスクールIMAGE 01
Driver:Masuo Onizuka(サラリーマン・レーサー)
参戦クラス:VITA-01
今回のレースは“TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race”併催のため、全国から多くのチームや名立たるプロドライバーが十勝スピードウェイに集結。
年に一度の華やかな雰囲気に包まれた。
予選(9:55~10:10 15分間)
前線の影響により前日から降り続いていた雨は朝方に上がった。
9月の十勝は、コートやダウンが必要なほど冷え込む。
予選でコースインすると、路面はドライのように見えるちょい濡れ。
さらに各コーナーには86レース等でコースオフした際に出された水分の多い泥が散乱していた。
ただでさえ気温、路温が低い中で路面状況まで悪いとなると、コースの状態は最悪だ。
路面コンディションはマシンが走れば走るほど改善されることから、予選は最後の最後にタイムアップできるよう組み立てて走る必要がある。
走行ラインによってはマシンがズルズルと滑り、コントロールが難しい。
しかし、冬季の雨竜ウィンターサーキットでトレーニングをしていた経験が生き、怖さは全く感じずむしろ楽しい!タイヤにしっかりと熱を入れながら♯61平中選手の後ろにつけて周回をこなすが、インフィールドでは私のほうがペースは良く、詰まってしまっていた。
他の選手はコース上でスピンしたり泥まみれになっていたりと、なかなかの波乱具合。
残り時間を見ながら前の車との間隔を開けて最後のアタックに入る。
しかし、インフィールドでまたしても詰まってしまった。
速さとコントロールを兼ね備えていただけにこれは勿体ない。
自分のイメージに比べ全くタイムを伸ばすことができず予選終了。
全体の組み立て方に課題の残る予選となった。
予選結果:4位/21台
決勝(12Lap)
4番手スタートの決勝は完全なドライコンディション。
グリッドにつくと各方面の知人やお世話になっている方が応援に駆けつけてくれた。
スタート前にかたい握手を交わすこの時間が私は大好きだ。
レースは自分一人で走っているわけではない。
チームの皆、応援・サポートしてくれている多くの方がいるのだと強く感じる瞬間だ。
フォーメーションラップを終え4番手でグリッドにつくと、後方には17台ものマシンが順にグリッドに着くのを待たなければならない。スタートまでの待機時間がいつもより長い・・・タイヤとブレーキが冷えてしまう・・・過去最多台数ならではの悩みでもある(笑)
シグナルタワーにスタート5秒前が表示され、その後レッドシグナル→ブラックアウトでスタート!
スタートの反応は悪くなく上位陣について行っていると、2番手スタートの♯88坂野選手がシフトミスにより一瞬失速!その隙を突きイン側のラインをとり1コーナー進入で抜きにかかるも前に出ることはできず。
一周を終え♯3古井戸選手、♯61平中選手、♯88坂野選手、♯30鬼塚、♯5坂本選手、♯12佐藤選手と続く。
トップをいく♯3古井戸選手に♯61平中選手が何度とアタックをかけるも、古井戸選手の鉄壁な走りに阻まれ前に出ることができない。逆に♯88坂野選手に追いつかれ、2位争いが激しさを増した。
私は4位走行しながら、上位陣の一瞬のミスを逃すまいと必死に喰らいついての走行を続けた。
激化する♯61平中選手と♯88坂野選手のバトルに追いつき、二人の後ろでピッタリマーク。
バトルによりタイヤを消耗したところを狙って抜くべし!それしか方法がなかった。
そして10周の2コーナー、ラインを外した♯61平中選手がオーバーランしコースオフ!
♯88坂野選手が2位、私が3位に浮上した。
残り2Lapは前を行く♯88坂野選手を追いかけるも抜くことは厳しい。
最終ラップは確実に3位表彰台を獲得することに集中し、後ろとの距離をミラーで見ながらミスのない走行に徹した。
最終ラップの最終コーナーを立ち上がり、チームの仲間がピットウォールから大きく手を振ってくれている姿を確認し、それに手を挙げて応えながらホームストレートを駆け抜けチェッカーを受けた。
【決勝結果】
【マシンメンテナンス】
レースに出るためにはマシンコンディションも整えておかなければならない。
サラリーマン・レーサーの限られた資金と時間でレース参戦していくには、やれることは自分でやる!というスタンスで取り組んでいるが、自分一人では知識も経験もないことも多くある・・・そんな時には心強い仲間たちがサポートしてくれる現在のチーム環境に感謝である。
【最強ガムテープ】
今シーズンサポートしていただいている寺岡製作所様のガムテープ。
ホームセンターで安く手に入れることができる物とは粘着力、強度共に格段に上回る性能を持つ。
時速約200㎞で走るマシンに固定している動画撮影用のカメラ。
ステーで固定していても、風圧等でズレたり緩んだりしてしまうこともある。
補強として寺岡製作所様のガムテープで固定することで、安心して使用することができる。
また、水温調整のためにマシン前面の開口部にガムテープを貼ることで、ラジエターに受ける風量を調節する。
単純な使い方ではあるが、水温設定を誤ればオーバーヒートやエンジン性能をフルに引き出せなくなってしまうため、非常に重要なツールと言える。
十勝レーシングスクールチームの小谷監督は、長年にわたるモータースポーツ(ラリー、ダートラ、レースetc..)の経験からも、寺岡製作所様のテープを推奨している。
十勝レーシングスクールからのお知らせ
十勝レーシングスクールでは、気軽にレーシングカーを体験できるプログラムを用意しています☆
黙っていては夢を実現することはできません・・・詳細は十勝スピードウェイWebサイトに紹介していますので、下記URLからご覧ください。
http://tokachi.msf.ne.jp/4wd-event.php?event_id=1065
わからないこと、不安なことはお気軽にご相談下さい!
サーキット常設型レーシングスクールとして20年以上活動してきた実績のあるスクールです。
安心してお問い合わせください☆
レース告知
2020年 北海道クラブマンカップレースは下記日程で開催されます!
第5戦:10/18(日)
次戦はいよいよ今シーズン最終戦!
10/18(日)となります!
私の今シーズンの参戦体制は以下の通りです。
チーム:十勝レーシングスクール
参戦クラス:VITA-01
車名:十勝レーシングスクールIMAGE 01
Driver:鬼塚 益生(サラリーマン・レーサー)
また、今シーズンは以下の企業様よりスポンサードをいただいております。
◆株式会社イマージュ様◆
・ブレーキパッド、ブレーキフルードをサポートいただきました
モータースポーツ界において様々なフィールドで採用されているブレーキメーカーです。
十勝VITA-01レースでは採用実績がないことから、結果はもちろんのことデータの提供もできるよう取り組んで参ります。
https://image-brake.com/
◆株式会社 寺岡製作所様◆
・ガムテープ(黒、青、赤、白)をサポートいただきました。
各種粘着テープの総合メーカーです。
世の中には様々なガムテープが存在していますが、時速200km/hやエンジン・ブレーキなどの熱、雨天、数Gもの力が加わる過酷なモータースポーツのフィールドにおいて、寺岡製作所様のガムテープは粘着力・強度において絶対的な信頼があります。十勝レーシングスクールチームでも長年使用させていただいております。
https://www.teraokatape.co.jp/
◆ガレージインク様◆
・ヘルメットペイントをしていただきました
福岡にあるペイントショップ。有名ペイントショップで長年修行され、独立。
ヘルメットをはじめ、ギターやゴルフクラブ、スノーボードなど、様々な物へのペイントを行っています。九州で活躍しているVITA-01のカウルもペイントされています!
http://garage-inc.org/
他、多くの方のサポートを受けながらシリーズに挑みますので、応援・サポートよろしくお願いいたします!
Photo提供:老師、WEST RACING CARS