十勝レーシングスクール「スパルタ走行会」に参加してみた

2020年7月30日 13:41 1,146 Views
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サラリーマン・レーサー

2020年7月19日(日)
天候:曇り 気温:17℃
場所:十勝スピードウェイ ジュニアコース
主催:十勝レーシングスクール

サツッターライター:マスオ。(サラリーマン・レーサー)

今年も開催!スパルタ走行会

十勝レーシングスクールの毎年恒例イベントとなっている「スパルタ走行会」。
新型コロナウイルスの影響もあり中止も検討されたが、対策・対応を講じることで今シーズンも開催となった。
使用マシンは、ザウルスJr.が10台、VITA-01が3台の計13台。

What’s?! スパルタ走行会

十勝レーシングスクールのスパルタ走行会について、過去のクラウドファンディングページにて詳細をご紹介していますのでご覧ください。
https://readyfor.jp/projects/TSW_VITA-01/announcements/38340

若手~常連さんまで、幅広い世代に対応!

今回もアドバイザーの命を受け、僭越ながら担当させていただきました。

走行前に今回のスケジュール、走行にあたっての注意事項、全員の自己紹介、目標の確認といったオリエンテーションを実施。

常連ドライバーさんから今回初めての方、20歳前後の若手と、年齢も経験も様々な人が集まっていることから、「早く走りたい!」という逸る気持ちは大敵!

安全に楽しく、そしてスキルアップして充実した時間を過ごしていただくために重要な時間です。
お互いの顔を確認しコミュニケーションを図ることで、全員で作り上げていくイベントであるという意識を持っていただきます

十勝レーシングスクールは走るだけでなく、取り組む姿勢や人間関係も大事にしています。

いよいよコースイン!緊張の時間!

各車エンジンを始動しピットロードに整列。
アドバイザーを先頭に先導走行5周×2セットをこなす。

ピットロードに整列しGO!サインが出るまでの待機時間は、参加者の緊張した表情や雰囲気を感じます。

この先導走行で各車の動きをミラーで確認しながら、徐々にペースを上げていき目と身体を慣らしてもらいます。いきなり全開走行をするのは禁物です。

いよいよフリー走行!

先導走行を終えると、ここからはフリー走行開始!
各人、自分の課題に向かい、とにかく走り込みです!

アドバイザーは口頭で説明もしますが、実際にコースインして受講生の前を走り、所謂「引っ張り」走行により、走りを見せてアドバイスします。

自分の走りと何が違うのかを感じ取っていただき、スキルを向上してもらいます。

また、「引っ張り」の逆に「追っかけ」も行い、参加者の走りのクセを見つけ、後でアドバイスすることもしています。

着実にスキルを向上させタイムアップする人、掴めそうで掴めない人、悩みすぎてなかなか抜け出せない人、マシン操作にてこずっている人。全員の状況を確認しながらレクチャーを進めていきます。

午前9時半~午後15時半までの約6時間(昼休憩除く)ジュニアコース1.7㎞をトータルで約150周、距離にして約250㎞を走り込んでいただきました。

初期のスパルタ走行会では総走行距離300㎞以上走り込んでいたことを思うと、スパルタ感は薄れた?と感じるところもありますが、参加者には疲労の色が見えていたことから、“スパルタ”の名は健在だと確認できました。

講評~終礼

全ての走行が終わると、受講者のラップタイムや周回数の確認、そして一人ずつ感想をいただきました。

・的確にアドバイスいただけたおかげでタイムアップできました!
・引っ張ってもらった時は速く走れたのに、一人になるとタイムが出なくなってしまった!
・ベストタイム更新できてよかった!
・昨年のタイムに0.1秒届かなかった・・・悔しい!
・全然乗れている気がしない、、どうしたもんか・・・

受講者からは様々な感想をいただき、それをもとに講評させていただきました。

私が全員にお伝えしたいことは

・ブレーキがちゃんと踏めていない(使えていない)

この一点だけです。

受講者の多くは、「このコーナーは何速シフトで行けばいいですか?」「走行ラインはどう走るのがベストですか?」という質問がほとんどです。

しかし、ドライブするにあたっては、まずは「止まる」ことが基本です。
止まることができなければスピードを出す資格はありません。スピードを出してはいけません。

シフト操作に意識が行き過ぎてブレーキが甘くなると車は適正な原則ができず、オーバースピードで飛んでいきます。それならば、シフト操作はせずに4速ホールドで走り、ブレーキだけに意識を集中してセンサー感度を高めてほしいです。

「止まる・適正な減速」ブレーキができて、それから「曲がるブレーキ」に移行できるのです。

そして、車速が乗った走りができるようになると、基本的にレコードラインは1本に決まってきます。

コースの中であっちこっち行ってしまいラインがわからないうちは、車の性能をほとんど出しきれていません。コントロールできているとは言えない状態にあります。
それでも、自分では限界ギリギリで走っているつもりなのに・・・と感じてしまうのは、適正なコントロールが分かっていないか(感覚として掴めていない)、自分の頭の中で限界を作ってしまっている可能性が高いです。

つまり、感じ方は様々だとしても、受講生のほとんどが共通の課題を抱えていたことになります。

来年のスパルタ走行会、または個人的な練習でも構いませんので、このことを意識して走っていただき、自身のセンサー感度を高め、マシンの限界や適正なコントロールができるようになっていただければと思います。

スパルタ走行会風景

走行前には様々なチェック事項があります。
シートポジション、シートベルト調整、ガソリン補給、タイヤのエア&トルクチェック・・・安全に速く走るために手を抜くことは許されません。

一通りの準備が終わると、しばし談笑。
レーシングマシンで走るという独特な緊張感が流れる現場ですが、十勝レーシングスクールチームは和気あいあいとした親しみやすさが魅力のチームだと思っています☆

走行直前になると、受講者は緊張した面持ちに変わります。
うまく乗れるだろうか、タイムだ出るだろうか・・・走る前は不安がつきものです。

一度走行を終えると、それぞれが課題に向き合い始めます。
一服しながら頭を整理してみたり、アドバイザーやメカニックの方に相談してみたり・・・そして、メカニックの方も時間の合間にマシンチェックのために走行することも。

メカニックによるマシンチェックで違和感が見つかれば、カウルをはがして原因究明。
ブレーキにエアが噛んでいる感じがするとのことでエア抜きを実施。
きちんとメンテナンスをしていても、走行することによりマシンの状態は常に変化していきます。受講者の安全はメカニックさんのおかげで保たれています。

スパルタ走行会当日までに、マシンのメンテナンスを実施しています。
エンジン&ミッションオイル交換、ブレーキエア抜き、アライメント、タイヤ交換、エアチェック、その他各部をチェックし、気になる点は確実に対応していきます。

走行を終えたマシンたち。カウルを外し、全車メンテナンスを実施します。
カウル、タイヤの洗い、マシンのエアブロー、コクピットの掃除機かけ、浸透剤を振り各部の錆、固渋防止と清掃、各部の目視&スパナチェク、、そして、会場のテント撤去。

限られた人数で行うため作業負担はかなりのものですが、この走行会を継続していくためにメンバーで力を合わせて取り組んでいます。

十勝レーシングスクールからのお知らせ

十勝レーシングスクールでは、気軽にレーシングカーを体験できるプログラムを用意しています☆
黙っていては夢を実現することはできません・・・詳細は十勝スピードウェイWebサイトに紹介していますので、下記URLからご覧ください。
http://tokachi.msf.ne.jp/4wd-event.php?event_id=1065

わからないこと、不安なことはお気軽にご相談下さい!
サーキット常設型レーシングスクールとして20年以上活動してきた実績のあるスクールです。
安心してお問い合わせください☆

レース告知

2020年 北海道クラブマンカップレースは下記日程で開催されます!

第1戦:中止
第2戦:中止
第3戦:8/2(日)
第4戦:9/27(日)※TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race併催
第5戦:10/18(日)

新型コロナウイルスの影響により、8月の第3戦が実質の開幕戦となります。

私の今シーズンの参戦体制は以下の通りです。

チーム:十勝レーシングスクール
参戦クラス:VITA-01
車名:十勝レーシングスクールIMAGE 01
Driver:鬼塚 益生(サラリーマン・レーサー)

また、今シーズンは新たに以下の企業様よりスポンサードをいただいております。

◆株式会社イマージュ様◆

・ブレーキパッド、ブレーキフルードをサポートいただきました
モータースポーツ界において様々なフィールドで採用されているブレーキメーカーです。
十勝VITA-01レースでは採用実績がないことから、結果はもちろんのことデータの提供もできるよう取り組んでまります。
https://image-brake.com/

◆株式会社 寺岡製作所様◆

・各種ガムテープ(黒、青、赤、白)をサポートいただきました。
各種粘着テープの総合メーカーです。
世の中には様々なガムテープが存在していますが、時速200km/hやエンジン・ブレーキなどの熱、雨天、数Gもの力が加わる過酷なモータースポーツのフィールドにおいて、寺岡製作所様のガムテープは粘着力・強度において絶対的な信頼があります。十勝レーシングスクールチームでも長年使用させていただいております。
https://www.teraokatape.co.jp/

◆ガレージインク様◆

・ヘルメットペイントをしていただきました
福岡にあるペイントショップ。有名ペイントショップで長年修行され、独立。
ヘルメットをはじめ、ギターやゴルフクラブ、スノーボードなど、様々な物へのペイントを行っています。九州で活躍しているVITA-01のカウルもペイントされています!
http://garage-inc.org/

他、多くの方のサポートを受けながらシリーズに挑みますので、応援・サポートよろしくお願いいたします!

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サラリーマン・レーサー

2015年10月に福岡から移住してきたサラリーマン・レーサー。
2015年北海道クラブマンカップ ザウルスJr.クラス シリーズチャンピオン獲得。
モータースポーツ、鉄道、産業遺産、写真、グルメ、筋トレ・・・様々な視点から情報を発信します!

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