参戦情報
2018年 北海道クラブマンカップレース第4戦(最終戦)(JAF公式戦)
開催日:9月30日
開催地:十勝スピードウェイ
参戦クラス:VITA-01
Car No.9
チーム:十勝レーシングスクール
車両名:十勝レーシングスクールTAKUMI01
Driver:鬼塚 益生(サラリーマン・レーサー)
一縷の望みが絶たれたウエットレース
1Day2Raceで行われた最終戦。
【予選】6/14位
【決勝①】7/14位
【決勝②】8/13位
ポイントランキング3位で迎えた今シーズン最終戦。
最高のコンディションで臨みたかったが、持ち合わせていたタイヤは先の3時間耐久レースで酷使されたものしか残っていなかった。
予選はドライであったため、この感じだとどうにかいけそうであったが、決勝レースはウエットとなってしまい、一縷の望みも絶たれてしまった。今あるモノで最大限の力を発揮するしかない!
メカニックさんとも相談に相談を重ねてマシンのセットを決めたが、「止まらない・曲がらない・トラクションかからない」最悪の状態は改善されず、とても他車とバトルどころか同一ペースで走ることすらできない状況であった。
毎周回、走り方を変えながら何がベストなのか探りに探ったが何も変わらない(笑)
最終的にはとにかく自分がミスをしないこと。これだけを心がかけた。
ウエットコンディションでは一瞬の気の緩み・焦りが大きなミスに直結する。
自分が確実に走っていれば、他車のミスに乗じて順位を確保できる!
ある意味他人任せではあったが、自分から攻めることができない状況を考えるとこれが最良の戦略であった。
結果は決して納得できるものではなかったが、何を言っても言い訳にしかならない。
マシンセットにしてもドライビングにしてもやり切った結果であると感じている。
共に悩み、アドバイスをし続けてくれたメカニックさんには感謝している。
今回のレースを一言で表すと・・・「完敗」
完全勝利の「KOSHIDO RACING」
レース①、レース②とも優勝を果たしたのが「KOSHIDO RACING」であった。
予選から上位を占めており、すべてにおいて噛み合っていた感が伝わってきた。
クラブマンカップ最終戦は「KOSHIDO RACING」が席巻していたといっても過言ではない。
ライバルであるため勝負に負けたことは悔しいわけだが、共に戦い北海道のレースを盛り上げてくれている存在として今回の勝利に対して素直に称えたい。
優勝したKOSHIDO RACINGのドライバーさんからコメントをいただいたので、写真と共にご紹介したい。
【レース①優勝 佐藤 元春 選手のコメント】

今年は再三再四にわたるエンジントラブル、ミッショントラブル、ECUトラブルに見舞われ、
非常に悔しい思いをしてきた。最終戦ということもあり、ここでしっかり表彰台のてっぺんに上って登ってやろうという気持ちで臨んだ。
事前の天気予報で雨に移行する予報だったので、予選でしっかりアタックしてポールポジションを獲得し、ポールトゥウィンで逃げ切るしかないと考えていた。雨になりコンディションが悪くなってくると、視界も遮られ、オーバーテイクのリスクも高まる。そのため先行逃げ切りが最も勝利に近い戦法であると考えた。
故にスタート時のクラッチミートもいつもより回転を低めに、かつ丁寧につなぐこと、そしてタイヤが冷えた状態でのスタートであることから、トラクションが抜けやすいことを念頭に置き、路面にパワーがしっかり伝わるよう早めのシフトアップを心掛けた。かつ、インとアウトに入られないよう、ミドルより若干外のラインから1コーナーに進入し、きれいに立ち上がることができた。

これまでドライのみならず、セミウエット、ウエット、台風と、様々な状況下で練習を重ねてきたため、どのコンディションでも戦える自信はあった。やはり重要となってくるのは、オープニングから2ラップ目でいかに後続車を引き離すかというところにあったので、そういった練習も意識的に行ってきた。タイヤが冷えた状態でグリップの限界値を掴み、そこを引き出せるような練習をしてきたことが功を奏し、スタートを上手く決めることにつながったと思う。
1コーナーをトップのまま抜けられたこと、続く2,3コーナーでウエットにおけるレーシングラインをトレースできたことで、後続が徐々に離れていく姿が確認できたことから、2周目からは若干のマージンを残しながら少しずつ引き離すという戦法に切り替えた。
ところが6周目にセーフティーカーが入り、リスタートが切られる状況になったことで、築き上げてきたマージンがゼロになってしまった。セーフティーカーが先導している間、タイヤの熱が逃げないようブレーキングによる熱入れを続けていたが、2周スロー走行する間に想定以上の内圧低下が感じられたため、セーフティーカーが戻った後は焦らずに1コーナーを抜けることを意識した。

予想以上に雨も強くなり、タイヤの熱も逃げてしまったことからグリップ感がかなり低下していたため、後続車を大きく離すことよりしっかりと自分のラインを確保して、少しずつマージンを稼ぐということに意識を集中させた。ウエットコンディションではミスを誘発しやすくなる。ミスなく走り切れば勝てるということがオープニングラップで体感できていたため、丁寧な走りを心掛け、そのままチェッカーを受けることができた。

最後のレースで優勝、準優勝という好成績を残すことができたのは、北海道クラブマンカップレースに出場しているライバルの皆様が素晴らしい走りをしていること、自分もそれに負けじと練習を重ね、レースバトルのスキルを向上させなければならないという意識を持つことができたことが大きな要因と考えている。良きライバルの皆様に感謝したい。
【レース②優勝 竹谷 和浩 選手のコメント】

第1レースはウエット路面になりつつあったので、ただひたすら、スピンをしないように慎重に走りました。
95号車が目の前を走っていてチャンスを伺っていましたが、ダメでした!笑
で、第1レース終わって何とか5位に入賞出来ましたが、第2レース目で、予選が2位と聞いてビックリプレッシャー!でした。

それでも、落ち着いて走れました。終わって見たら優勝出来て、ビックリ、めっちゃ嬉しかったです!

勝因は、同チームの石崎選手の後ろを無理せず、チャンスを伺いながら走れた事だと思います。
前に出た後も落ち着いて走れました。
2018年 シリーズチャンピオン決定!
1年間に渡り熱く激しいバトルを展開してきたドライバーたち。
各クラスのシリーズチャンピオンが決定した!
【VITA-01 シリーズチャンピオン】
『NO.11 さくら眼科⼗勝スクールVITA 今野 訓昌』

1年を振り返ってのコメントを頂いたのでご紹介したい。
2012年以来のシリースチャンピオンと取ることができました。
これもチームOWLの五十嵐先生や古井戸さん、スクールチームの小谷メカほか皆さんのサポートがあったからだと思います。本当にありがとうございました。

嬉しい事に近年は台数も増えて、北海道のVITA-01レースも盛んになって来ました。VITA-01はイコールコンディションと言われるワンメイクレースなので、ドライバーの腕だけで勝負できるのが大きな魅力だと思います。…とは言えレースですので、様々な要因がありますが、今年は車も戦略もモチベーションも全て決まった1年だったと思います。
そんな僕も「レースしたいんです!」と十勝のスクールを受講したのが12年前。
気がつけば干支一回りです! もうそろそろ…でしょうか…(笑

最後に、いつもクリーンなバトルをしてくれたステップの坂野さん、
なぜか他のチームなのにいつも応援してくれるステップの水田さん、
クラブマンカップを盛り上げてくれている恒志堂の佐藤さんやチームの皆さん、
絡むとやっかいですが、レースを戦う上で大変勉強になった平中さん、
個人的に次はこの人にチャンピオンを取ってもらいたい同じチームの鬼塚さん、
他レースに関わる十勝の皆さま、
本当にありがとうざいました。感謝感謝です。
【ザウルスJr. シリーズチャンピオン】
『NO.135 トバコス★お酒を飲んだら南郷代⾏★Jr. 阿部 晃太』

1年を振り返ってのコメントを頂いたのでご紹介したい。
3歳から十勝スピードウェイに通い父の背中を追って16年。
自分もレースに参加しチャンピオンを獲れました。
僕のチームはプライベートチームなのでレース準備から時には板金まで自宅で父と行ってきました。メカニックも同級生にやってもらいながらの参戦でエンジンを壊すなどトラブルがありながらも何より楽しく1年を過ごせたと思います。

10代でチャンピオンを獲れた事はとても光栄ですし、これから若い世代のドライバーが共に北海道のレースを盛り上げてくれればと思ってます。
応援をしてくださった関係者の皆さんを始めとして家族や友達にも感謝しています。
来年は二連覇を目指してザウルスJr.のカテゴリーに参戦しザウルスJr.の存在も際立たせて行きたいです。1年間ありがとうございました!
2018年シーズンを振り返る
今シーズンを振り返ると、1年のブランクを挟んでのVITA-01シリーズ参戦となった。
9号車のオーナーC氏からのお声がけにより実現したシリーズ参戦。
これまでのレース活動を通じての関係を含めて本当に感謝しかない。
開幕直前の4月に参戦が決定したことから練習もままならず完全な準備不足でのスタートとなり、ギリギリ(むしろ赤字)の資金をやりくりしながらの参戦はかなり厳しいものだった。

そんな折、TAKUMIモーターオイル様のスカラシップ制度には本当にお世話になった。
高品質低価格のオイルを提供していただけたことにこの場を借りて感謝申し上げたい。
優勝こそできなかったものの、最終戦前まではシリーズ3位につけることができ、第3戦には3位表彰台を獲得することができた。

ドライバーとして活動するだけでなく、他の参加選手のサポート・マネジメントを行い参加者の確保・増加に努めてきた。さらに、若者が少ないレース界に新風を吹かせようと「十勝レーシングスクールチーム 若手育成プロジェクト」をスタートさせた。

学生諸君に声をかけ、車・レースに興味がある若手をチームクルーとしてレースに関わってもらう。工具の使い方からマシンの構造、メンテナンス方法、レースの緊張感、ドライバー・チーム関係者とのコミュニケーションetc...学校では決して学ぶことができないことをレースを通じて身につけ、成長してもらいたい。
ゆくゆくはメカニックやドライバーとしてレースに関わり続けてくれるとうれしい限りである。
「レース活動を通じた人財育成」(人は材料ではなく財産との考え)
今年はその黎明期。来年はさらに推進していきたい。
今年の反省点としては、やはりドライバーとしてきっちりやりきれなかったことである。
モータースポーツは大きなお金が必要なスポーツであり、練習一つするにもお金が必要だ。
(走行料だけで30分約6000円、その他諸経費別)
たらればはないが、タイヤの余裕を持つ資金もなく、最終戦ではウエットにも関わらずタイヤを選択する余地がなかった。しかし、今あるモノでどうにかすることもレースである。
トータルの力が足りなかった、ただそれだけのことなのだ。
現時点では2019年シーズンがどうなるか全く見えていない。
しかし、十勝レーシングスクールチームの一員としてレース活動に従事していくことは変わりない。
最後に、記事作成にあたり
多くの写真やコメントなどをいただいたライバルであり北海道のレースを盛り上げてくれているKOSHIDO RACING様
個人的に写真を提供していただいた老師様、Tsukasa様
他多くの方に支えていただきました。この場を借りて御礼申し上げます。
来シーズンもよろしくお願いいたします。
北海道クラブマンカップ VITA-01レース 関連Webサイト
◆VITA-01開発メーカー「WEST RACING CARS」
・公式サイト:
http://west-racing.co.jp/appeal/
◆「Koshido Racing」
・公式サイト:
https://koshido.co.jp/racing/detail.html
・公式Facebook:
https://www.facebook.com/koshidoracing/
◆北海道唯一の国際公認サーキット
・十勝スピードウェイ公式サイト:
http://tokachi.msf.ne.jp/blog.php?id=1792