「北海道クラブマンカップレース第1戦」に参戦してみた
2016年5月30日 12:31
1,408 Views
北海道クラブマンカップレースは、十勝スピードウェイで開催されているJAF公式レースです。
※JAF公式レースとは?・・・参戦するためにはJAFが発行する国内A級以上のライセンスが必要なJAF公認レース。
ライセンスが必要となると敷居が高いように感じてしまうかもしれませんが、普通自動車運転免許をお持ちの方であれば、国内B級ライセンスは講習会を受講するだけ、国内A級は筆記&実技試験を受けて合格すれば誰でも取得可能です。
レースに出る、出ないは別としてライセンスを取得する権利は誰にでもあるということです!
2016北海道クラブマンカップレース第1戦は5月22日(日)に開催されました。
私が参戦したのは「VITA-01」クラスです。
VITA-01はアルミセミモノコックとパイプフレームを組み合わせた純レーシングカーで、カウルの中はフォーミュラマシンの構造となっています。
エンジン、ミッション、タイヤ等は規定により全車同じものが使用されているワンメイクレースとして開催されています。
最高時速は、十勝スピードウェイにおいては190㎞~200㎞ほどです。
(季節、気候、マシンコンディション等により変化します)
私は昨年まで「ザウルスジュニア」という、VITA-01より下のクラスのマシンでレースに参戦しており、2015年にシリーズチャンピオンを獲得していました。
2016年シーズンは、「VITA-01にステップアップしないか」という声もあり、今シーズンからVITA-01デビューとなりました。
ここまでは簡単ですが、北海道クラブマンカップレースについて、VITA-01についてをご紹介させていただきました。
詳細については十勝スピードウェイホームページ等をご覧ください。
http://tokachi.msf.ne.jp/
ここからは、レースの内容をドライバー目線でご紹介いたします。 5月22日(日) 天候:晴れ 気温:30℃ 参戦台数 VITA-01:6台 ZAURUS JR.:4台 計:10台
【最後に】 十勝スピードウェイ クラブマンコースは1周約3.4㎞あります。 レースでは、そのコースを12Lap、時間にして約30分。 一瞬たりとも集中力を切らすことの出来ない状況ですので、見ている以上に体力を消耗します。一般道で一瞬よそ見をすることと同じことをすると、あっというまにコース外に飛び出したり、スピンしたり、他車とクラッシュしたりという大変危険なリスクが伴います。 F1やスーパーGTといったドライバーは楽に運転しているように見えるかもしれませんが、6点式のシートベルト(市販車は3点式)やHANSという首を固定する器具でガチガチに体を固定されているため見た目には楽に見えてしまうのです。 もし、ガチガチに固定されていなければ、体や首は前後左右に振られ、まともに運転できないどころか、体を打ち付けて最悪骨折等のけがをしてしまう恐れがります。 それだけ精神的にも肉体的にも過酷な環境で行われているのがカーレースであり、まさに「モータースポーツ」と言われる由縁です。 モータースポーツはプロ・アマの区別があいまいで、一般的に浸透しきれていない分野のスポーツだと思います。 しかし、世界中で盛んにおこなわれており、私たちにとって最も身近な道具である「自動車」を使ったスポーツです。 北海道においては「十勝スピードウェイ」が唯一の主要サーキットとなっていますので、興味のある方はぜひ足を運んでいただき、迫力を生で感じていただければと思っております。 今回のレース動画をYoutubeにアップしておりますので、興味のある方は是非ご覧ください!
ここからは、レースの内容をドライバー目線でご紹介いたします。 5月22日(日) 天候:晴れ 気温:30℃ 参戦台数 VITA-01:6台 ZAURUS JR.:4台 計:10台
【予選】
予選の時間は20分間。時間内に速いタイムを出した順にグリッドが決まり、時間内であれば何回でも走行可能。 いざ予選アタックに向かうわけですが、私がVITA-01を初めて運転したのは5月1日という、ほとんどぶっつけ本番に近い状態。マシンの感覚もよく掴めていないだけでなく、当日は全国一の暑さとも言われるほどに気温が上昇し、ドライバーの体力やタイヤに対しても非常に厳しい状況でした。 予選は無理せず、車の状態確認とマシンへの慣れに徹し、予選5番手という結果になりました。 タイム:1分35秒072(予選1位のタイム:1分33秒633)【決勝】12Lap
午後の最も暑い時間に開催された決勝レース。 5番グリッドからのスタート。 レッドシグナルが点灯し、ブラックアウトでスタート! 前の車がスタートに失敗したため、1コーナー突っ込みで4位に浮上。 スタート直後はタイヤもブレーキも温まっていないため、スピンしないよう注意する必要があります。しかも、途中のコーナーにはオイル漏れを処理した跡があり、スリップしやすい路面状況でした。しかし、注意深くなりすぎては前の車に離され、後ろの車に追いつかれてしまいます。時々刻々変化するマシンと周囲の状況に対応していかなければならず、神経を使います。 1周目の最終コーナー、前を走る2台がバトルを展開し1台がスピン! 目の前の出来事でヒヤっとしましたが、難なくすり抜け3位に浮上。 その後、数周にわたり2位争いを展開し、直線スピードが伸び悩む相手のスリップストリームから抜け出し、1コーナーの突っ込みでパス!2位に浮上。 トップを追いかけるも、こちらがバトルをしている間にだいぶ距離を取られてしまい、追いつくのは難しくなってしまいました。 途中、1周目にスピンしたマシンがファステストラップを更新しながらものすごい勢いで猛追してきており、抜かれたくはありませんでしたがVITA-01に対する経験の差か、先行されてしまい3位転落。 しかし、抜かれたからといって諦めることはありません。 ここぞとばかりに相手の走りを後ろから見させてもらい、VITA-01で速く走る術を盗む。すると、これまで1分34秒後半しかタイムが出ていなかったのに、1分33秒822というベストラップを連発! ちなみに、このタイムを予選で出していれば、2番手グリッドだったという。 3位のまま迎えたファイナルラップ。このままいけばVITA-01初レースにして初表彰台という予想もしていなかった結果ですが、目の前には2位のマシンが走っている。目の前にライバルがいる限り最後の最後までプッシュ!プッシュ!と攻めたところ、2コーナーで痛恨のスピン!その隙に後ろのマシンに抜かれてしまい、4位でチェッカーを受けることとなってしまいました。決勝結果:4位 1分33秒822(全体で2番手タイム)
表彰台を逃したことに、サポート・応援して頂いた方々には大変申し訳なく思います。そこそこのタイムが出せたことは収穫でしたが、レースは最後の順位が重要です。VITA-01でもっと練習を積みしっかりと理解しなければなりません! 課題の残るレースとなってしまいましたが、次戦以降は必ず結果を残せるよう全力で挑む所存です!【最後に】 十勝スピードウェイ クラブマンコースは1周約3.4㎞あります。 レースでは、そのコースを12Lap、時間にして約30分。 一瞬たりとも集中力を切らすことの出来ない状況ですので、見ている以上に体力を消耗します。一般道で一瞬よそ見をすることと同じことをすると、あっというまにコース外に飛び出したり、スピンしたり、他車とクラッシュしたりという大変危険なリスクが伴います。 F1やスーパーGTといったドライバーは楽に運転しているように見えるかもしれませんが、6点式のシートベルト(市販車は3点式)やHANSという首を固定する器具でガチガチに体を固定されているため見た目には楽に見えてしまうのです。 もし、ガチガチに固定されていなければ、体や首は前後左右に振られ、まともに運転できないどころか、体を打ち付けて最悪骨折等のけがをしてしまう恐れがります。 それだけ精神的にも肉体的にも過酷な環境で行われているのがカーレースであり、まさに「モータースポーツ」と言われる由縁です。 モータースポーツはプロ・アマの区別があいまいで、一般的に浸透しきれていない分野のスポーツだと思います。 しかし、世界中で盛んにおこなわれており、私たちにとって最も身近な道具である「自動車」を使ったスポーツです。 北海道においては「十勝スピードウェイ」が唯一の主要サーキットとなっていますので、興味のある方はぜひ足を運んでいただき、迫力を生で感じていただければと思っております。 今回のレース動画をYoutubeにアップしておりますので、興味のある方は是非ご覧ください!