外は寒すぎて、外遊びはちょっとしんどい日にぴったり。江別と札幌の市境すぐにある、北海道埋蔵文化財センターで、子どもたちと一緒に縄文生活を体験してきました。
北海道埋蔵文化財センター
ここは埋蔵文化財について、研究、保存をするとともに、発掘された土器、石器などを展示している場所です。書籍もたくさんあって、児童用の本もいろいろ揃っていました。
展示コーナーは1室にぎゅっとまとまっていて、子どもも飽きずに見られるボリューム感。
たくさんの土偶や、生活の道具、かわいい人形のようなものも。
北海道のどの辺りに遺跡があったのか?の位置図も面白いです。(赤い棒が立っている場所が、遺跡が見つかった場所。地形に沿って集落ができてきたことがわかりますね。
続縄文時代って?
北海道に来て、私が一番びっくりしたことは、「続縄文時代」の存在!
みなさん、北海道の歴史には、弥生時代がないのをご存じですか?
本州の人々が水耕栽培を取り入れて稲作をはじめた=弥生時代に対して、北海道では、縄文時代の生活様式をそのまま続けたため、「続縄文時代」と名付けられたそうです。稲作をしなくとも、木の実や野生動物など、食べ物が豊かだった北海道ならではの時代。そのあとは「檫文(さつもん)時代」と続いていきます。
初めて知った時は、「続」って、なにそれ?映画のタイトルみたい?と驚き、北海道の土地の豊かさ、それをうまく活用していたアイヌの人々の知恵…いろんなことを感じて、なんて面白いんだろう!と感激。そして、もっと知りたいと博物館巡りにはまったのでした。
もちろん、こちらにも続縄文時代、檫文時代の展示、説明があるので、よくわかりますよ。
縄文生活が体験できる♪
そして、今回の目的は体験コーナー。
「縄文生活体験ひろば」として、ミニ土器作り、砂絵体験、まが玉作りなどができます。
いろんな体験があり、選ぶ楽しみがいっぱい!体験の所要目安の時間も明記されていますので、時間にあわせて選べます。今回、私たちはまが玉磨きをセレクト。
受付で申し込みをすると、こういったセットを渡されます。
滑石という削りやすい石をいろんな種類のサンドペーパーで黙々と削ること1時間。
削りながら「縄文時代の人はサンドペーパーなんてなかったから、何で削ったのかな?石ももっと硬かっただろうから、あんなにきれいな形にするには時間がかかっただろうね。それはまが玉は貴重だっただろうね。」など、話しながら想像してみたりも。実際に体験してみて感じることも多いですね。
つやつや、ツルツルのまが玉の完成!思った以上に、石を磨くことにはまってしまい、子どもたちも楽しんでいました。これらの体験、すべて無料なんですよ。(1日で体験できる数は限られています)
この他に、建物入口から展示室への通路沿いには、火起こし体験や織物体験の展示、パズル、いろいろな種類の石の展示なども。展示の種類が豊富なので、どの年代の方もどこかにヒットするのでは。
火起こし、集中してやらないとバランスが取れず倒れてしまうので、真剣にやっていました。
展示で勉強、いろんな体験もできて、石磨きに集中し、つやつやのまが玉をお土産に。
ふと気が付くと閉館時間になるほど満喫しました。
野幌森林公園の一角、北海道博物館も近くにあります。あわせて行かれてもいいですね。
冬休み、ちょっと外遊びはしんどいなあ…といった時の行き先の一つにもいかがでしょうか?
北海道埋蔵文化財センター
http://www.domaibun.or.jp/publics/index/18/