「北海道でお土産買ってきてあげる」と言われたら、反射的に「三方六お願い!」と言ってしまう。それほどに、私はこの白樺模様にチョコレートのかかったしっとりしっかり生地のバームクーヘンを愛しているのです。

4つに割った幹のようなそのいでたち。食べやすいように一切れずつに切り分けられているにもかかわらず、必ず同封されているプラスチックのノコギリの愛らしいこと。そして一度封を開けてしまったら、ひときれ、もう一切れと食べ進み、最後のひときれに後悔しつつも手をつけてしまう中毒性。

札幌に住んでからは、いつでも食べられるという喜びとともに、柳月の前を通るたびに誘惑と戦うという苦しみを味わうことになりました。
そんな三方六。
そのままでも当然おいしいのですが、この切れ端の円盤のようなところを売っているというじゃないですか。

「夢の円盤」ゲット計画がはじまる。

こんな大きな切れ端を、両手に持ってガブリとできたら…。考えるだけで意識が飛びそうになります。
この夢のような宝物を、ぜひとも手に入れたい。手に入れる計画にかかるしかない!

さっそくネットで情報を収集です。
この円盤型の三方六を手に入れるには、音更町にある「柳月スイートピア・ガーデン」に行けばいいとのこと。開店時間は9時。三方六藩士(三方六愛好者を勝手に命名)のネットの書き込みによると1時間前には並び始めているということなので、8時には着いていないといけません。…ということは、札幌を何時に出れば…

と、考えていたら目まいがしたので、帯広で前泊することにしました。

「夢の円盤」、大人気!

さて、ときは変わって帯広に泊まった翌日。
5時に目が覚め、6時にホテルの朝食をとり、音更へと向かいます。
並び始めるのは1時間前とは言われたけど、せっかく泊まってまで来ているので絶対にしくじるわけにはいきません。1時間半前の7時半に到着して、誰も並んでいなかったら駐車場で休んでいるつもりでしたが…

なんと!!

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すでに長蛇の列。みなさん、何時から並ばれてたんですか…!
藩士の三方六への愛はこんなにも強かった。(一方的な連帯感!)

最後尾に並び、しばらく待っていると店員の女性が今日のおすすめについて説明しにきてくれました。あの三方六を作りあげている方々の一人だと思うと、なんだかいとおしく思えます。マイクなしで一生懸命話しているのもかわいらしい。

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でもさすが、ちゃんと商売の機会を逃しませんね!
なんたってこの切れ端に行列ができること自体、すごいことなんですから。本来なら捨ててしまうような部分に価値を見出して注目を集めさせてしまうとは、なんてクリエイティブなのでしょう。お店もハッピー、お客さんもハッピーです。

開店30分前になると整理券が配られ始めました。1人1枚。今日は3種類のようです。プレーン、抹茶、メープル。私はプレーン大好きなのでダンナと2人で2枚ゲットしました。photo2063_4

後ろの方の列に並んでいる方は、次々と選択肢がなくなっていくようです。プレーンは早めになくなっていました。す、すいません。。

ついにご対面!

さて開店です!
いよいよ、静かだった列もざわざわと動き始めました。順番にしたがって屋内に入ると、奥に見えるは…

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夢の円盤型がずらり。
はやくその重みをこの手に感じたい!はやく!はやく!

引換券とひとつあたり500円のお金を渡すと、やっと手に入りました。
これがその、夢の円盤です。

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なんとも感慨深い光景じゃありませんか。
北海道に住んだからこそ、こんな幸せが待っていたのです。

ではさっそく・・・いただきまーす!

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なんていう食べごたえ!なんていう充実感!
普段は一口半でなくなってしまうひときれでは感じられない、この存在感。舌よりも心が満たされる瞬間。
長時間並んだことも忘れさせてくれる、至福のひとときでした。
神様、柳月さま。ありがとう!

そんなわけで、無事壮大な夢を実現できたのでした。


今回、帯広に泊まりましたが、ここはカレーのインデアンや豚丼のぱんちょう、六花亭本店などもあるグルメ激戦地です。この三方六の切れ端を求めて旅をするついでに美味しいものも楽しめますよ!合わせておすすめです。

三方六好きな方は、一生に一度はぜひ行ってみてください!

▼柳月 スイートピア・ガーデン
営業時間:9:00~18:00(冬季は9:30~17:30)
http://www.ryugetsu.co.jp/sweetpia/

▼柳月 三方六
http://www.ryugetsu.co.jp/particular/sanpouroku.html