【札幌軟石 vol.02】軟石雑貨といえばここ!「軟石や」さんに行ってみた

旅行や散策中に見かける威風堂々とした「石造りの建物」。歴史を感じさせる佇まいからは、郷愁や温もりが感じられ、リノベーションしたcaféを見つけると、思わず吸い寄せられたご経験はありませんか?旅行や散策中に見かける威風堂々とした「石造りの建物」。歴史を感じさせる佇まいからは、郷愁や温もりが感じられ、リノベーションしたcaféを見つけると、思わず吸い寄せられたご経験はありませんか?

前回ご紹介した「【札幌軟石 vol.01】Cafe&Bar ROGAでピリ辛無水カレーライスを食べてみた」でも、歴史の重厚さや温かさが感じられ、改めて石造りの建物の良さを再発見しました。

そこで、「Cafe&Bar ROG」をvol.01として、どこかで見つけた「札幌軟石」のお店や建物を不定期でお伝えしたいと思います。

札幌軟石とは?

札幌軟石といえば、古代遺跡のような雰囲気が荘厳で「さっぽろ・ふるさと文化百選」にもなっている、「石山緑地」が有名ですよね。

▲出典:http://www.sapporo.travel/sightseeing.photolibrary/area/area07/1802/

約4万年前に現在の支笏湖あたりで、高さ30,000mに達する巨大な火山噴火がおこり、その時に噴き上げられた火砕流が冷えて固まったものが「支笏溶結凝灰岩(しこつようけつぎょうかいがん)」となりました。そして、札幌周辺の軟石が「札幌軟石」と呼ばれるようになりました。

札幌開拓当初は、木造建物だったため、冬の食物の保管や火災に悩まされていましたが、保温性・耐火性・加工が容易という特長を持つ軟石を建材として取り入れたことで、街づくりに多くの恩恵がもたらされました。

▲ 天井に飾られた札幌軟石に描かれた石造りの建物

札幌軟石の魅力全開!「軟石や」さん

札幌の発展に多大な恵みを与えてくれた札幌軟石を、可愛らしい雑貨として世に送り出しているお店「軟石や」さんに行ってみました。

▲ お店自体が、昭和28(1953)年に建てられた、札幌軟石の建物

石工職人さんが、ご自宅用に軟石を積み上げて建てたという、素敵な外観の建物に一歩足を踏みいれると、床から天井まで手作り札幌軟石雑貨ワールドが広がっており、思わず感嘆の声をあげてしまいます。

▲ 美しくディスプレイされた店内の様子

▲ さりげなく置かれた「軟石や」さんの看板も可愛らしい

「軟石や」さんの原点となる商品、「かおるいえ」

▲「軟石や」さんの代表作「かおるいえ」

「軟石や」さんといえば、手のひらに収まり、一軒一軒表情が違う「かおるいえ」が大人気!
吸水性に加え、ゆっくりと揮発する軟石の性質を活かした看板商品です。
お好みのアロマオイルを数滴しみこませると、数日間は香りを楽しめる作品です。

札幌のショップや定山渓温泉のお土産コーナー、クリエイターのイベント等で、見たことがあるという方も多いのではないでしょうか?
札幌のカケラがお土産とは、なんとも素敵です。

▲ 小鳥があしらわれた「かおるいえ」

なぜ、「かおるいえ」という商品を思いついたのか、気づけば札幌軟石の建物が好きな小学生だったという、代表の小原 恵さんに伺ってみました。

「かおるいえ」は、札幌軟石のことを知っていただくきっかけとして制作したもので、家型にしたのは、札幌軟石自体が家を建てるための建築資材だったからとのこと。

吸水性に優れ、しかも揮発が遅いという、札幌軟石の特性を知り尽くしているからこそ、生まれた作品であることは言うまでもありませんが、作品の構想段階にそのような願いがあったことを知り、より温かみが感じられます。

▲ 札幌軟石とフェイクグリーンを組み合わせた作品(作家 生花を扱わないお花やさんseven’s FLOWERさんの作品)

「軟石や」代表 小原 恵さんの想い

▲ 可愛らしい、猫型の作品

「軟石や」代表 小原 恵さんに、札幌軟石という存在自体や、石山という土地、札幌への想いを伺ってみました。

札幌軟石は、札幌市民でも知らない方が多いのですが、いったん認識すると意外に身近な存在だと気づく人が多いようです。今まで見えていなかったものが、意識することによって、たくさん目に飛び込んでくるという現象です。

実は札幌市民が気づいていないだけで、道外や外国人から見ると、特別な魅力を放っているものが沢山あると思います。それらを、どのように活かし、伝えるかということが今の課題ですが、札幌軟石が持つ可能性が1つのモデルケースとなって、いろいろなジャンルに広がっていってほしいという願いがあるそう。

確かに、普段「当たり前」だと思っていたものの中に、新しい視点で魅力を発見してみるのは、とても素敵ですね!

▲ 札幌軟石で作成した表札も!

「軟石やは、『こういうこと、できないだろうか?』と相談していただけるプラットホームでありたいと思っており、いつの日か、軟石のある暮らしが「普通」「あたりまえ」な札幌になればいいとなと願っています』と語ってくれました。

大きな願いが詰まった「かおるいえ」が、一軒一軒、ペイントされる風景をみせていただきました。あっという間に描かれる様子は圧巻ですが、この速さに至るまでには数年の歳月を要したという、生みの苦しみもあったそうです。

まとめ

今回お邪魔した「軟石や」さんには、記事内でご紹介した写真のほか、軟石で作った絵画、スピーカーなど、多くの作品が美しく展示されています。
是非、札幌軟石ワールドで、想いのこもった作品を手に取ってみてはいかがでしょうか?

参考資料

もっと知りたい札幌軟石(出版:軟石未来プロジェクト)

■軟石や
住所:札幌市南区石山1条2丁目9-22
電話番号:090-9425-0573
営業時間:10:00~18:00(ラストオーダー 20:30)
定休日:水曜日(イベント出店日も開いています!)
駐車場:店舗前に2台分
公式サイト:https://212a-a.jimdo.com/
Facebook:https://www.facebook.com/nansekiya/