北海道、夕張。

かつて炭鉱都市として発展した町は、主要産業を失った上に「炭鉱から観光へ」のキャッチフレーズのもと展開してきた政策が失敗し、全国で唯一の財政再建団体となり衰退の一途をたどっている。

そんな夕張の「いま」を知るため、私は定期的に夕張に足を運んでいる。

そして、多くの人に夕張とはどのようなところかを知っていただくため、また、訪れていただきたいという思いから、夕張をテーマにシリーズとしてご紹介させていただきたい。

今回は、知っている人は知っている紅葉スポットに焦点を当ててみた。

道内屈指の紅葉スポット!


「滝の上公園」は道内屈指の紅葉スポットとして有名である。

Walker+に掲載されている紅葉スポット人気ランキングにおいても第3位!(2017/10/11現在)にランクインするほどの人気ぶり。

普段はガラガラで人気のない駐車場もこの時季ばかりはほぼ満車の状態で、多数の警備員さんを動員し誘導を行っている。

竜仙峡や千鳥ケ滝といった夕張川がつくりだした渓谷美とともに紅葉が楽しめる。

1年を通して(4月~11月)一見の価値ありだが、紅葉の時期だけは別格。



札幌市内から1時間程度でこの絶景が楽しめる。
まるで水彩画で描いたかのような美しさに圧倒される。

訪れた日はあいにくの空模様だったが、それでもこの色彩。
青空の下で見る滝ノ上公園の紅葉はより素晴らしいものであることが容易に想像できる。

事前情報を仕入れていなかったが「ゆうばり紅葉まつり」が開催されていた。(10月7日~9日)

多くの出店が立ち並び、品物を買い求める人や催事を楽しむ人で賑わいを見せていた。


肌寒い気候だったためか、焼きとうきびが飛ぶように売れていた。
写真を撮っている間も香ばしい香りが漂っており、つられて買ってしまった。ウマい。

驚いたこともあった。通常は一般開放をしていない滝の上発電所の内部が解放されていた。(10月7日~9日限定)

旧北炭(北海道炭鉱汽船)の発電所として大正時代に建設されたもの。

改修工事を受けたものの、当時と変わらぬ姿に夕張の歴史を感じることができる。


北炭の社章(星マーク)が残る。赤色のステンドグラスが使用されており、強い存在感を放っている。


現在は新たに設置された発電機に役目を譲り、静かに佇む旧発電機。
独特な機械の匂いに歴史を感じる。


レンガ造りの建屋と色づいた木々の愛称は抜群に良い。
発電所が特別に開放されているからこそ叶った構図である。

鉄路の存続を願って・・・ぜひJRで!

紅葉シーズンの滝上公園駐車場は混雑必至のため、JRを利用されてはいかがだろうか。
2019年には石勝線夕張支線が廃止予定であるため、「夕張行き」列車に乗れる機会もあと僅かである。

公園から徒歩10分ほどにはJR滝ノ上駅もあるため、列車で行くことも可能だ。

私も列車で訪れることは度々あるが、非日常的な感覚を味わえるため満足しており、おススメできる。
但し、本数が少ないため時間には気を付けて。


夕張と聞くと、炭鉱の事故・閉山、財政破綻、人口減少、鉄道廃止・・・
暗い印象をお持ちの方が多いのかもしれない。

実際に訪れて感じることは、その印象は決して間違いではないということ。
人も少なく、活気がなく、どことなくどんよりしている。

しかし、その夕張をどうにかして盛り上げよう、自分たちにできることは何だろうかと必死に考え行動されている方々が多数いらっしゃることもまた事実である。

夕張を応援する一人として、私の独断と偏見になってしまうが今後も夕張の気になるスポットを紹介させていただきたいと思っている次第である。

夕張市HP:http://www.city.yubari.lg.jp/index.html
サツッター記事:シリーズ「夕張のいま」vol.1 ~三菱大夕張鉄道の保存車両~